私は大人の鎧を着た少女のまま二十歳を迎えた。
関わる人から発される「真面目」「いい子」「優しい」そんな褒め言葉たちが幼い私を大人びさせた。
そんな私だからいいんだ、そんな私を求めているんだ、そう思い込んで、
思いっきり全力で、
未熟な頭を精一杯回転させて、
演じた。
幼いわたしはついに誰にも見つけてもらえないまま、
鎧の中に姿を隠したまま、
二十歳を迎えた。
この鎧を脱がせて欲しかった、
全部ありのままの私を認めて欲しかった、
ただそれだけ。
本当の私はずっとここにいるのに。
願いが1つ叶うなら、本当の私を見つけて抱きしめて。
3/10/2025, 3:51:37 PM