おと

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11/6/2023, 5:34:27 PM

「絶対雨女やろ」って君がいつも言うから
「違う!絶対雨男なんやろ」って返して
目を合わせて笑う時間が好きだった。

私も君も頭が痛くなるから雨が嫌いだったのに、一緒に遊ぶ時は半分ぐらい雨だった。

初デートだったイルミネーションも雨だったね。最悪だって思ってたけど、傘をさした君が「おいで。」って相合傘にしてくれた。

あのときの雨すごい大雨だったけど、私には幸せな記憶として残ったよ。すごく寒くて、風が吹いてて、強い雨に打たれたはずなのに、心が暖かかったせいで暖かくて柔らかい思い出になったよ。

もう期待なんてしないからさ、
私のこと忘れていいからさ、
次の女の子はちゃんと幸せにしなよ。

私も頑張るからさ。

11/5/2023, 12:16:19 PM

苦しい局面で一筋の光が見えることを人は奇跡という。

私は奇跡は軌跡だと思う。

奇跡はここまで人一倍努力して、何かを犠牲にしてまで頑張ってきた人にしか起こらない。頑張った人全員に必ず起こるわけでもない。

毎日汗か涙かわからないくらいきつい練習、朝から晩までコートに立って、監督の怒号を浴びた高校時代。引退した今も現役生に監督が私のことを話してもらえるくらいには努力した。それでも私に奇跡は起こらなかった。インターハイ予選で急にプレーすることが怖くなって負けた。正直立ち直れないくらいに落ち込んで、試合後に学校へ帰るバスでも帰ってからのコートでも家でも泣き続けた。

でも次の日から私はコートで泣かない決心をした。
監督にチームのためにサポート側に回らせて欲しいとお願いして、インターハイに進んでくれた選手やまだまだ未熟な後輩の指導やサポートにあたった。本当は惨めで、情けなくて、辛かった。

高校卒業の日。予選でペアを組んでいた後輩が手紙をくれた。「先輩はチームにとってかけがえのない存在です。」この一言で、軌跡なんだと思った。奇跡は起こせなかったかもしれない。でも私の歩んだ軌跡はちゃんと伝わってる。ここに来てよかった。

11/4/2023, 4:13:23 PM

金木犀の香り。日が落ちるのも早くなった。
大学からの帰り道、秋の香りがした。哀愁をそそる秋風と夕焼け。人肌の恋しい季節ってこういうことだなぁと身に沁みて感じる。

私には家族も、友達も、親友と呼べる人もいる。なのに寂しいって感じることがある。誰も私のことなんかわかってくれないって。

私は秋の香りが好き。

秋の香りは私にいつも寄り添ってくれる。
一緒に寂しがってくれて、大丈夫だよって心を軽くしてくれる。

11/3/2023, 2:22:16 PM

毎日家を出る前に鏡の中の自分に向かって笑いかける。
「大丈夫、今日もかわいい」そう話しかける。

鏡は私の見た目だけをうつす。
そこに写るのは私以外の人が見る私。
優しくて、頭が良くて、頼りになって、なんでもできるはずの私が写る。

本当は怒ってるし、悩んでるし、泣いてる、そんな私はどこにもいない。

いつのまにか感情を隠すのが上手になった。
平気そうに振る舞えるようになった。

この辛さはきっと分かってもらえるものじゃないから、その分私は暗闇でもがき、水中で泣いている人に気付ける人になりたい。

11/2/2023, 3:49:22 PM

眠りにつく前は不安に駆られることが多い。
ありもしない先のことへの不安、人の気持ちを読みすぎて1人反省会。過去のトラウマが蘇って消していた電気を付けてしまうくらい怖くなることもある。

昔から、いい子とか優しいとか言われてきていつの間にかいい子じゃなきゃダメ、優しくなきゃダメって思い込むようになってた。それしか自分の価値がないみたいに。

小さなひと言に傷ついて、人の顔色を伺って、全部しんどいことは自分がやろうって思って生きてきた。
感情を隠すのが得意になっちゃった。

でも隠した感情って眠りにつく前に突然目覚めたりするんだよね。1人だから誰にも当たらなくて済むけど、1人だから隠した時の何倍もの怖さや辛さになってる。

でもこの生き方しか知らないから、この生き方しかできないんだよ。でも、いいように利用してくる人がいる中で、そんな私にも寄り添ってくれる一握りの人を大切にして生きていこうと思う。

実際、自分の価値は自分にはわからないだろうしね。

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