男は一瞬、友情は永遠。そんな言葉を聞いた。
確かに大好きだった彼と会えなくなったり、彼氏に誕生日に暴言を吐かれて別れを切り出すことになったり…色々あった。そんな時いつも隣には大好きな親友がいてくれた。今は正直、男性不信。
でも私は永遠の愛を信じてる。
それが男か女かはわからない。でも私は親友のことを愛してる。恋愛感情じゃないけど。それも立派な愛じゃない?って思う。
きっと恋は一瞬、愛は永遠、なんだと思うよ。
私たちの根底にはそれぞれの理想郷があるんだと思う。
その理想郷が私たちの生の原動力になる。
連日報道される若者の自死。理想郷と現実世界があまりにもかけ離れている、自分の生だけじゃどうにもならないと絶望した時人は死を選ぶ。
「みんなが幸せな世界」
「戦争のない世界」
教師という道を選ぼうとしている1人の大学生にすぎない私だけれど、こんな理想郷を持つ子どもたちが絶望しない世界を作らないといけないと思う。
高校時代、ソフトテニス部に所属していた。
県大会優勝は当たり前。平日は4時間、休日は11時間練習。オフは2ヶ月に1回あればラッキー。
監督に怒られて怒られて、できない自分が嫌。コートで流した汗と涙は数えきれない。
「今日何時までかなー。」
「監督来るん早すぎやろ。」
「まじで部活やめたい。」
そうやって愚痴をこぼしながらも、家族より長い時間を過ごしたチームメイト。時にぶつかり、大嫌いって思った日もあったけどやっぱりみんながいないとだめだった。コートで流した涙以上にコートで咲かせた笑顔は数えきれないね。
最後の試合のメンバーに入れなかった私はチームのために動き続けた。全ての感情を抑えて、
メンバーには
「大丈夫、あなたは強い。」
と言い、
選ばれずサポートになった子には
「サポートがメンバーを勝たせるんよ。」
と言い続けた。
全てが終わった引退の日。
みんなからの
「ありがとう」
その一言で私は今まで抑えていた感情が溢れ出した。声をあげて泣いた。やっと、選手とサポートから同期に戻れた。支えさせてくれてありがとう。
高校受験に失敗してから私の人生は大きく変わった。
正直すごく高校生活が苦しかった。でも1人、親友ができた。
ある日ふとその子の前で口にした
「中学戻りたいかも。」
って言葉。
それを聞いてその子はちょっと怒って
「やり直して、この高校に来んかったら私と友達になれへんやん。そんなん嫌やで。」
って言った。
それを聞いてはじめてここに来てよかったって思えたよ。もし受験に成功するもう一つの物語が選べたとしても私はまたこの道を選ぶ。あなたと出会うために。
自分の部屋のベッド。ほのかな間接照明だけが灯された薄暗がり。寝る前の静かな時間。私はこの時間と様々な思い出を共にしてきた。
しんどい部活で疲れ切った日、
好きな人とのラインを見返して一喜一憂した日、
お付き合いしてた人に酷いことを言われて泣いた日、
反抗期で当たりたくないのに親にあたっちゃった日。
1番素直に自分と向き合える時間。
人に見せる自分とはきっと違うけれど、これも私。全部わたし。
考えすぎって思われるくらい小さなことに傷ついちゃう私だけどそんな私でもいいですか?
誰もわかってくれないなんて言わない。私には私がいればいいんだ。自分の一番の味方であればいい。