中身はまだない

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7/28/2024, 10:15:20 AM

お祭り、私の楽しみの一つだ。

皆がワイワイしている声や色々な屋台が並んで

どれに行こうか迷うのもまた一興。

私には、必ず行ってしまう所がある。

飴屋さんだ。甘くてそして果実を堪能できる物は

他にないと思う程好きだ。





"いらっしゃい、

お嬢さんにはオマケでもう一つあげるよ~。"




店主の気前が良いのもまた好きなんだ。







"毎年ありがとうございます。"





そう言ったら、店主が照れながら私に紙を渡した

内容に驚きつつも私も嬉しかった。







"こちらこそ、今後もよろしくお願いします"







手紙の内容はこうだ。






"貴女が毎年買ってくれて嬉しかったです。

笑顔が素敵で惚れ惚れしていました。

良ければ僕を彼氏にしてくれませんか?"






全く、待った時間は長いけど

ようやく結ばれたんだ。

もう水飴みたいに練りすぎないでね。

7/27/2024, 10:18:40 AM

神様が舞い降りてきて、こう言った。





"貴方を救済してあげましょう"




救済?なんで必要なんだと思いつつ質問をした。




"俺が何をしたんだ?

生きるためにしている事でもか?"




そう。

救済は俺たちの世界では、殺戮の時間と同じだ。





"だって……貴方は神殺しですから。"




前世が神殺しだからか。は。笑わせるな。

いつ何処でやったんだろうな。

あ、あれか。

あの輪っかがギザギザした奴か。








"無理でも救済して母胎に還ってね。"










その時に俺は体から力が抜けて動けなくなり

光が指した後に見えたのは悪夢だった。








"私の愛おしい子よ。"








早くこの中から連れ出して、


そして、自由を俺に。


頂戴よ。

7/26/2024, 10:16:08 AM

誰かのためになるならば、私は何を犠牲にしても

厭わないことを知っている。

分かっているだろ?

お前や小さな命も使うことを。

誰かのためにとは言ったが誰は

貴方しか居ないのだから。

貴方自身に身を捧げるように

何でも尽くして上げたいんだ。

だから、その場から逃げないでよ……





"貴女は僕を置いて逝ってしまった。"





あの場から居なくならなければ安全なのに…。

悔しいよ…。僕は寂しいのに…。

新しい鳥を見付けに行かなければ。

誰かのためにも終わらせなければ。

風が今日も寒く感じさせる。





"大罪人よ、自由であれ。"




懐かしい声が聞こえた。

え?

なんで君が…。




"貴方を死ぬまで見ています。"



罪と愛情は紙一重である。

知らぬが仏、見て見ぬふりをして過ごしてね♪

7/25/2024, 10:16:43 AM

鳥かごから貴方を見ています。

貴方はどうしてこんな事をしたのか

私には分かりません。

寂しかったのですか?怖かったのですか?

一人が嫌で人恋しくなったのですか?

私はその答えを知りません。

鳥かごから見た私はどう貴方に写っていますか?

儚いですか?綺麗ですか?可愛いですか?

他の人に見られたくなくて

こうして軟禁をするのですね。

私には窮屈です。

早く鳥かごから出して下さい。

そして、この部屋から飛び出して鳥のように

羽ばたいて何処かへ行きましょう。




"そんなにも僕は駄目でしたか?"




何でかって?

私にはまだやるべき事があるんだ。





"幸せも知らずこんな事しか出来ない

貴方は愛せません。さようなら。"





人生を変えてまでこの人とは居る意味はない。

人よ、

自由に羽ばたく権利は誰にも取られやしない。

だから、諦めるな、逃げるな、

自由の切符を取り戻せ!!

私のようにならないでね。

走馬灯が見えた後に地面が見えた。




グヂャ。




温かい液体、肉片、肉塊しか

そこには残らなかった。

7/24/2024, 10:16:26 AM

友情、儚く脆いものである。

私はそう思っている。

何故か?

それは、人間観察をしていると分かるのだ。

いつか別れて変わるのに接しているのだろうか。

私もその一人ではあるが寂しいものである。

人生には何事も運命に左右されやすい。

と神は言っている、そう信仰している人も居る。

頭がおかしい人も居る、この世は不思議なものだ

どれでも、神の気まぐれで変わるくせに、

俺は知っている。

それは、普通は見えないものでさえ

見えてしまう変な能力である。

何を言ってるか分からない地縛霊、天使、悪魔

神様でさえ、見えてしまう。

それは、真理の目とも言われている。





"なんで僕に来るんだよ、神様。"




そう、空に向かって言ったらふわふわする感覚が

流れてきた。嫌な気分ではなく何だか……





"ね-!!遊んでよ!!"





懐かしい記憶が流れてきた。何で今なんだ…?

もしかして…?





"記憶は人生を変える、パーツである。"



思い出した。

あの子は…約束をした人だった……。

約束は、生きている内に見つけてね。

忘れてしまってごめん……また君を探すよ。

いつまでも……。

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