終わりにしよう
何もかも嫌になって
何度そう思っただろう
人に嫌気がさしていた
この世に希望なんてないと思っていた
自分の境遇を
そして自分自身を嫌っていた
包丁を持って自分自身に向けた時
ドアが激しく叩かれた
結局今も生きている
希望がないと思っていた未来を生きているのだ
生きていれば良い事もある
そんな言葉なんて信じてなかったけど
環境は確かに変わり
生きていて良かったと今なら思える
終わりにしよう
そう思ったあの日を
終わりにしなくて良かった
手を取り合って
独りでいいと思ったこともあった
本当にそう思っていた
でも強がりでもあった
人の心に触れ
その本気さを感じ
信じることができた
信じることは難しいと思っていた
でも結局それは自分次第だった
私の問題だった
変わるのは簡単じゃなかったけど
信じること
誰かといること
それは心が楽になれた
支え合い助け合うこと
私には何ができてるのかわからないが
どうやら私にも何かしら役割があるらしい
そうやって
手を取り合って一緒に歩いていきたい
優越感、劣等感
優越感などは無く
劣等感の塊みたいなものだ
親に褒められたことがないし
ダメなところは沢山並べられた
1つくらいは優越感を持てるところがほしいけど
これまでずっと
最期の言葉を聞かなかったことが正しかったのか
ずっと自問自答している
その時は目の前で亡くなるのを見るのが初めてで怖かったのと
過去を許せていない自分がいた
結局伝える力ももう残っていなかったのだが
私はベッドのそばに行かなかった
いったい何を伝えたかったのか
それを知る術はもう無い
誰も何も言わないけど
自分で自分を
なんて小さい人間なのか
なんて冷たい人間なのかと
それでも私の心は私が守るしかないのである
これまでずっと思ってきたことは
きっとこれから先もずっと思い続けるのだろう
1件のLINE
いつ返事が来るのかと待ち遠しく
通知が来ると嬉しくて
すぐにでも読みたい気持ち
だけどすぐ既読にすると引かれるかもとか
暫く経ってから開こうかとか
あまりに間が空きすぎると会話が終わってしまうんじゃないかとか
いろいろ考えて返す