目が覚めると
ちょっと怖い話なので苦手な人は読まないで
眠っていると重苦しくて目が覚めた
すると布団の上に乗った老婆がしがみつきこちらを見ている
私は怖くて
これは夢だ、早く目覚めなくては、と目を覚ました
するとまた老婆が同じように乗っているのだ
怖くて怖くてとにかく逃げなきゃと走る
すると外は真っ暗で
暗闇にバスが次々と止まっては発車していく
とにかくバスに乗らないとと何故か私は思っていた
虚ろな目をした人たちが次々と乗っていく
皆一様に生気はなく
大人も子どももとにかく様々な人たちが乗り込んで行くのだ
ふと私はどのバスに乗ったらいいのだろうと足を止める
そして今度は乗ってはいけないと思い始める
皆にも一生懸命に乗ってはいけないと叫ぶが声が全く出ない
必死で身振り手振りで伝えようとするが誰も見ていない
そしてどんどん乗っていく
バスは闇に向かって出発していく
次々と
そこでようやく目が覚める
目が覚め老婆を見たのは本当に覚めていたのか夢なのか
本当に目を覚ましたのだが
後で考えると夢だと言われれば自信はない
最近は霊を見たり感じる回数は減っていたから
あのバスに乗っていたらどうなっていたのか
乗らなくて本当に良かった
暫くは眠るのが怖かった
私の当たり前
君の隣に私がいる事
私の隣に君がいる事
そうやって
ずっと一緒に生きていく事
でもこの当たり前は
当たり前ではなく
永遠に続かないことを
私は知っている
だけど
そんな事を考えたくないから
忘れたふりをして
当たり前の顔をして
今日も隣にいるんだ
街の明かり
闇の中に
ぽつぽつと灯る
暖かい光
暗闇を照らすからか
これだけの人が起きているからか
どこかホッとする
七夕
願い事を
毎年考える
とても真剣に
悩んで書いた割に
代わり映えのしない事を
書いているような
あちこちに飾られている
子どもたちの願い事のほうが
よほど夢があり面白い
そして空を見上げる
雨や曇だと
なんだかとても残念な気持ちに
天の川が見えると嬉しくなる
今年は曇りだった
人それぞれ願い事はいろいろあるが
一年にたった一度のこの日
一番願われてることはきっと
二人が逢えますように
友だちの思い出
子供の頃は親が厳しく
仲良くても
誰とでも遊んで良いわけではなかった
成長していくにつれ
遊びに出かけることや
友達を呼ぶこと自体を禁止された
そのうち
学校と部活だけの日々
怒鳴り声と暴力が怖く
ひたすら良い子を演じた
進学し親元を離れて
やっと自由になった
遊びに行って
ご飯食べて
お茶をして
沢山話して
そういうことが
やっとできるようになった
毎日とても楽しくて
充実してた
私には友達が少ないと思う
それなのに亡くなってしまった友達も数人いる
全員が私にはとても大切
やっとできた友達だから