あや

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目が覚めると


ちょっと怖い話なので苦手な人は読まないで


眠っていると重苦しくて目が覚めた
すると布団の上に乗った老婆がしがみつきこちらを見ている
私は怖くて
これは夢だ、早く目覚めなくては、と目を覚ました
するとまた老婆が同じように乗っているのだ
怖くて怖くてとにかく逃げなきゃと走る
すると外は真っ暗で
暗闇にバスが次々と止まっては発車していく
とにかくバスに乗らないとと何故か私は思っていた
虚ろな目をした人たちが次々と乗っていく
皆一様に生気はなく
大人も子どももとにかく様々な人たちが乗り込んで行くのだ
ふと私はどのバスに乗ったらいいのだろうと足を止める
そして今度は乗ってはいけないと思い始める
皆にも一生懸命に乗ってはいけないと叫ぶが声が全く出ない
必死で身振り手振りで伝えようとするが誰も見ていない
そしてどんどん乗っていく
バスは闇に向かって出発していく
次々と

そこでようやく目が覚める
目が覚め老婆を見たのは本当に覚めていたのか夢なのか
本当に目を覚ましたのだが
後で考えると夢だと言われれば自信はない
最近は霊を見たり感じる回数は減っていたから

あのバスに乗っていたらどうなっていたのか
乗らなくて本当に良かった
暫くは眠るのが怖かった

7/10/2024, 6:19:49 PM