ひそかな想い


君のこと今も想ってる
君は知らないだろうけど

君が好きな人の話をしてるのを
平気な顔で聞いてたけど
本当は平気じゃなかった
君は知らないだろうけど

君が悩んでた時
励ましそっと背中を押した
本当は掴んで離したくなかった
君は知らないだろうけど

君が愛する人と結ばれた時
笑顔で祝福した
心の中は土砂降りだった
「これからだっていつでも話せる」
そんな君の言葉が
本当は叶わないって知ってたから

君は何も知らない

静かな夜明け


まだ薄暗く
月冴ゆる
凛とした空気の中
独り取り残されたような静寂に包まれる

空が白み始め
ポツポツと明かりが灯り始める
そんな静かな
時間が好き

heart to heart


なかなか心を開ける相手はいないものだ
もし本音をさらけ出したら
君もそうしてくれるのかな

本気でぶつかって
違いも受け入れて
君との関係が
揺るがないものになれたらいいな

やさしい嘘


嘘は嫌い

知らなくていい事をわざわざ知らせなくても
知らない方が幸せなこともある

本当にそう？
いつかそれを知った時
もっと傷つくことにはならないだろうか
もっと早く知っていれば、と
結局傷つくなら
傷が浅い方が、回復する時期が早い方がいいのではないか

そんな私も嘘をついた
病名を言わないでほしいと親戚に言われ
本人に嘘をついた
私一人の時に
何度も何度も聞いてきた
何度も嘘をつく私自身のことも嫌だった
でも家族を無視して言うわけにもいかず
嘘をついた

正解は今でもわからない

明日に向かって歩く、でも


生きている以上
前に進んでいかなければ
そう思うものの
足取りが重くなったり
時には立ち止まってしまうことも

でも、それでいいんだと思う
休み休みゆっくりと
一歩一歩
進めていたら
上出来