手を取り合って
独りでいいと思ったこともあった
本当にそう思っていた
でも強がりでもあった
人の心に触れ
その本気さを感じ
信じることができた
信じることは難しいと思っていた
でも結局それは自分次第だった
私の問題だった
変わるのは簡単じゃなかったけど
信じること
誰かといること
それは心が楽になれた
支え合い助け合うこと
私には何ができてるのかわからないが
どうやら私にも何かしら役割があるらしい
そうやって
手を取り合って一緒に歩いていきたい
優越感、劣等感
優越感などは無く
劣等感の塊みたいなものだ
親に褒められたことがないし
ダメなところは沢山並べられた
1つくらいは優越感を持てるところがほしいけど
これまでずっと
最期の言葉を聞かなかったことが正しかったのか
ずっと自問自答している
その時は目の前で亡くなるのを見るのが初めてで怖かったのと
過去を許せていない自分がいた
結局伝える力ももう残っていなかったのだが
私はベッドのそばに行かなかった
いったい何を伝えたかったのか
それを知る術はもう無い
誰も何も言わないけど
自分で自分を
なんて小さい人間なのか
なんて冷たい人間なのかと
それでも私の心は私が守るしかないのである
これまでずっと思ってきたことは
きっとこれから先もずっと思い続けるのだろう
1件のLINE
いつ返事が来るのかと待ち遠しく
通知が来ると嬉しくて
すぐにでも読みたい気持ち
だけどすぐ既読にすると引かれるかもとか
暫く経ってから開こうかとか
あまりに間が空きすぎると会話が終わってしまうんじゃないかとか
いろいろ考えて返す
目が覚めると
ちょっと怖い話なので苦手な人は読まないで
眠っていると重苦しくて目が覚めた
すると布団の上に乗った老婆がしがみつきこちらを見ている
私は怖くて
これは夢だ、早く目覚めなくては、と目を覚ました
するとまた老婆が同じように乗っているのだ
怖くて怖くてとにかく逃げなきゃと走る
すると外は真っ暗で
暗闇にバスが次々と止まっては発車していく
とにかくバスに乗らないとと何故か私は思っていた
虚ろな目をした人たちが次々と乗っていく
皆一様に生気はなく
大人も子どももとにかく様々な人たちが乗り込んで行くのだ
ふと私はどのバスに乗ったらいいのだろうと足を止める
そして今度は乗ってはいけないと思い始める
皆にも一生懸命に乗ってはいけないと叫ぶが声が全く出ない
必死で身振り手振りで伝えようとするが誰も見ていない
そしてどんどん乗っていく
バスは闇に向かって出発していく
次々と
そこでようやく目が覚める
目が覚め老婆を見たのは本当に覚めていたのか夢なのか
本当に目を覚ましたのだが
後で考えると夢だと言われれば自信はない
最近は霊を見たり感じる回数は減っていたから
あのバスに乗っていたらどうなっていたのか
乗らなくて本当に良かった
暫くは眠るのが怖かった