8/3/2024, 8:20:02 AM
XXXX年X月3日
霧の薄くなった時間をつき河の北側の探索を行う。
立ち並ぶ民家数軒を訪れたところ、一軒に診療所として使われていた形跡があった。
一階を診療所、二階を住宅として利用していたらしい。待合室、診察室、準備室、事務室、病室を兼ねた処置室らしき部屋が一つとあまり広くはない造りだ。
事務室には患者のカルテが保管されていたため、持参した機器でスキャニングを行った。詳しくは拠点に戻ってから検めることになるだろう。
病室には患者の私物と思わしきぬいぐるみがベッドの上で埃を被っていた。この子の持ち主は一体どこに行ってしまったのだろうか?
8/1/2024, 11:32:02 PM
XXXX年X月2日
今日も霧が濃い。この廃都の探索を開始してから先、大半の時間霧が都市を覆っている。霧の都の呼び名は伊達ではないようだ。都市の中心を大きな河が横切っていることと四方を山に囲まれた地形であることが主な霧の発生原因なのだろうが、だとしてもこうも連日霧が立ち込めるものだろうか?
ここに住んでいた人々の暮らしは一体どのようなものだったのだろう。
先日発見した資料の整理を行い、地図に情報を追加した。河を挟んで南側が新興工業地帯。北側は住宅や商業施設の密集地になっているようだ。
明日、もし晴れたら。北側の探索に赴こうと思う。