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10/30/2024, 12:41:20 PM

昔住んでいた家の隣には真っ白な長毛種の猫がいた。
その猫はいつも真っ白で、たまに飼い主さんと
散歩をして過ごしていた。
母は犬も猫も好きで、よく挨拶していた。
当時幼い自分は犬猫が怖くて近寄れなくて、
いつも母の後ろに隠れていた。

ある日引っ越してしまって、
二度とあの白くて長い毛は見ていない。
飼い猫を見ては思い出す、白猫のゆき。

10/29/2024, 1:00:24 PM

人生の分岐点で選択をすると、あの選択をすれば、
こんなときこうすればなんて終わったことを考える。
どれだけ考えてもあの選択が最良だったのか
私にはわからない。

多分、他の選択をしても私には最良の選択など
わからないだろう。
私には今の選択肢をいいものとして考えるしかない。

10/28/2024, 11:48:57 AM

昔は暗い場所が怖かった。
恐ろしいものが潜んでいて、
暗闇からこちらを覗いているように思えたからだ。

だが、気づいた時には暗い場所も平気になった。
昔は怖かった中が全く見えない暗い部屋も、
恐ろしいどころか入れるようになった。
自分が大人に成長したように感じた。
大人になって嬉しいような、悲しいような。
なんとも言えぬ感情が胸に広がった。

10/27/2024, 4:13:36 PM

近所の小さいながらも美しい家には、
美しいハニーブランドの髪を持つ少女が住んでいた。
お姫様のような彼女は、毎日昼頃に庭で紅茶の匂いを
漂わせながら菓子を食べていた。
彼女に憧れ、話しかけることを決意した。

昼頃、庭先に出ている彼女に声をかけた。
「こんにちは…!」
彼女は微笑み、「こんにちは」と返してくれた。
それから私は毎日彼女が紅茶の匂いを漂わせた時に
挨拶をしていた。

ある日から、紅茶の匂いがしなくなった。
彼女の隣人に聞くと、持病が悪化し、
そのまま亡くなったことを教えてもらった。
こんな何も無い街に来ていたのも療養の為だったのか、
私は彼女の邪魔をしたのか、
そう考えると夜も眠れなかった。

数日後、彼女の家は更地になった。
もうこの家からは、紅茶の匂いはしなくなった。