NoName

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4/24/2024, 12:52:27 PM

声をかけられたとき こっちはゴタついてる最中で私はフリーになる可能性があった
精神的にきついときで嬉しかった
でもこっちの事情を話しには行けなかった

断って一度も会ってない
完全に終わらせようと思って終わらせられなかった


4/21/2024, 1:41:35 PM

ドッペルゲンガー


他人の目のないところでは、いやあってもこっそりと、彼女がやたらと身体に触ってくるので困っている。しかもセクハラ親父かよと思うようないやらしい触り方で、尻とか胸とか脚とか腹とか触ってくる。
付き合う前はむしろ冷淡に見えていたのでこういう人だったのかと驚いた。
誘っているのかと思ってこっちからも触り返すとちょっとびっくりしたような反応をされたりする。
ただ純粋に一方的に触りたい欲求があるようなのだ。

「黙って急に触ってくるのびっくりするんだけど、あれはどういう気持ちなの」
「付き合ってるんだしいいじゃん。触りたくなっちゃうんだよ。理由なんかないよ」
性欲なのか?
しかし観察していると彼女は常に周囲の何かしらに触っている。階段の手すりとか壁とか家具とかそういうものにだ。
周囲のものに触っていたい欲求が彼女には元々あって、セクハラじみた接触はその強化版なのかもしれない。
スキンシップによって心の欠落を埋めているようにも思えて、ちょっと不快なときも我慢して触られていた。

その対応がまずかったのかもしれない。
彼女の欲求はだんだんエスカレートして、触るだけでは済まず噛んでくるようになった。
例えば通りを歩いているとき、ちょっときて、と腕を掴まれ暗い路地に連れ込まれる。
しゃがんで。キスするようだがそうではない。彼女は俺を抱きすくめて肩に顔を埋めた。少しずつ力を込めて、血が出る寸前くらいまで噛んでくる。痛い。かなり痛い。
「なんで触るのって前聞かれたでしょ。あれから考えてみたんだけど」
噛み跡にキスして首元で幸せそうに息を吐く。
「触らないとあなたも私も本当にここにいるのかわからないから。こうすることであなたと私の存在がはっきりして安心する」

彼女の肩越しに、さっきまでいた明るい表通りからこっちを見ている女性が見えた。
顔も髪型も背格好も服装も、どう見ても彼女だ。
「あれ、双子のお姉さんか妹さんっていた?」
彼女はそっちを見ない。
「兄弟なんていないよ。もしかして私とそっくりな人が見えているなら、それはドッペルゲンガー。子供の頃から時々出現するんだ。でも私以外の人にも見えるとは思わなかったな。」
目が合っているのにまるで知らない人を見るような表情をした表通りの彼女は視線をそらして歩き去った。
俺は抱きついている彼女を振りほどいて大通りの彼女を追いたいと一瞬思った。あっちが本当の彼女でこっちがドッペルゲンガーのような気がしたから。
しかし俺を知っている彼女がドッペルゲンガーで、本体は俺のことを知らないとしたら。本体と話して戻ってきたとき、ドッペルゲンガーの彼女はまだここにいるのだろうか?
そう思うと暗い路地で彼女に抱かれたまま動けない。


4/16/2024, 9:32:56 AM

届かぬ想い


勘違いでも思い込みでも狂気でもいいから
届くかもしれないと思うことがまず難しい

4/14/2024, 4:51:24 PM

神様へ


東京タワーの展望デッキにそこからバンジージャンプする設定のVRがあって
それ自体は面白そうだけど

体験中は観光客に囲まれてわりと近い距離から注目を浴びる状態になる
VRに没入してバンジーを怖がる無防備な姿を集団で眺めているのは変なもので
バンジー自体よりその状態になることの方がハードルが高い気もする


4/12/2024, 5:09:05 PM

遠くの空へ


恋愛ものは苦手と思い始めた理由はなんだっけ
父親は女の人生の目的は結婚だって本気で思っているところがあったし
押しつけられ感はまあある

苦手な情緒のラインというか
ノリが合わないのがあるからか

恋愛が全く入らない作品というのはあまりなくて
いろいろある中にそれもあるなら他の要素で楽しめるけど
それがメインでそれだけだときつい

恋愛の薄暗い汚い面を描くやつならわりと読んでるな 考えてみると
それだって恋愛ものか
恋愛への憧れが持てなかったのかな

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