I love
ここの文章を浴びるのは何かやる気が出るなとか
あの人の文章に触れたいなとか
今ここで何が起きているのかなとか
思うので
どうかおかまいなく
何かをアピールしたい訳でもなく
来たり来なかったりに意味もなく
見えない幽霊のように気にもされず
時々読みに来たい希望があります
迷惑をかけたくはないです
どうしてこの世界は
たとえばメニュー表で見つけた知らない料理を注文してみるような。
これはどういう料理なんだろう、想像しながら待っているときのわくわく感。
食べてみて、知らない材料や調理法、別の文化の美味しさの概念に出会えたときのときめき。
もし美味しくなかったとしても、それはそれで満足なのだ。
これはこういうものだと知ることができたのだから。
それは世界のささやかな拡充であり、未知との遭遇だ。
既存のメニューに不満があるわけじゃない、いつも頼む定番メニューだってあるわけで。
見たこともない何かを思い描いて胸がわくわくする。
それはどうしてこの世界はこうなんだ!と不満を持つのとはまた別のことだ。
未知への憧れ、見たこともない驚異や神秘や何か素晴らしいものへの憧憬が現状への不満や逃避としか理解されないとしたらそれは実に寂しく悲しいことです。
私の憧れはこの世界の空の下では光らなくなってしまった。
あの人はすごく自分の都合の良いように物事を歪めて話すので真に受けないでください
私と誰かとの絆を裂こうとしていろいろやりますよ
なりすまして悪口言ったりね
私を孤立させて自分の言うことを聞かせるのが目的なので
だから私はあの人を嫌っているのです
手を繋いで
宇宙船の壁に開いた穴から宇宙に吸い込まれていく彼女の夢を見る。
敵の砲撃が運悪く近くに着弾し、衝撃と爆風の中でのことだった。
宇宙空間にポツリと漂っているであろう宇宙服の中の彼女を思う。
あの一瞬、差し伸べられた手を掴めなかったせいでもう永久にさよならだ。
破損箇所から侵入してくる敵との戦いに熱中するあまり、ついつい無茶をするようになっていたのかもしれない。
船外での戦闘中、あっと思ったときにはジェットパックを破壊され、宇宙空間に放り出されていた。
これまでかと観念したとき、手を取って救助しようとしてくる敵兵がいる。
混乱しつつヘルメットを覗き込むと、突如大爆発する敵艦の光に照らし出されて再会にはにかむ彼女の顔が見えた。
あとで聞いたところ、宇宙を漂っていたら敵に回収されたので寝返ったふりをして爆破してやったのだそうだ。
ナイス。
終わり、また始まる
背筋にゾクリと寒気がした。
見上げると、急速に不吉な色に染まっていく空に禍々しい巨大宇宙船が浮かんでいる。
そのことが示す意味を悟って一瞬フリーズする。
通信機の警報音で我に返り、家族に連絡を取ろうとするが通じない。
私の知らないところで何かが終わり、また始まったのだ。
かつて地球がエイリアンに適した環境に変えられてしまった時のように。宇宙に逃げ延びた人類がこの星で細々と積み重ねてきた歴史は終わり、これからはエイリアンのための歴史が始まるのだろう。
脱出ポッドで宇宙へ逃げたとして、その先に何があるのか。
もうこの世界に人類が安心して暮らせる場所はないのかもしれない。
絶望で動けなくなりそうな身体を無理やり動かして家族がいるはずの場所を目指した。