すてばのねずみ

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11/2/2024, 3:58:19 AM

神の力とは無限に自由であることで…
何もする必要がないし、どこまでもする気はない。
この放任主義を呪う声があまりに多いので、やめてみたのだが、その時、必ず「言葉」とともに下野する。その言葉は何千年のほんの一瞬でちょっとした伝言ゲームをへて、滑稽な変化をしていく。その一連の茶番を確認してから、いつも神の任へ戻るのだが、

10/14/2024, 10:55:42 PM

どこまで値段を上げられるか、それを希求する。
人は、なにに、どれだけ、価値を見出せるものか。
かけがえなききもの。それは果たして本当に存在するのか?するが、あらたにはつくりだせないのか
それは、神だと言う人がいるかも知れない。または、それは地球だ、いや、それは生命だ。おもに人の。
あるいはこの問いそのものが、こたえなのか
いずれにせよ、空に限りがないのと同じように、
魂の宇宙に果てはないのだ

10/10/2024, 2:23:49 PM

このカードをめくれば、ついに、ついに知る事ができる。
「さあ、いかが致しますか?レディ」
館の主人があの水晶玉を思わせる薄紫色の瞳で覗き込みながら問うてこられました。静かに、嗤うように。
ザワザワと葉を落とした落葉樹が風に騒いでいる。川面の白い彼岸花が唐突に頭に浮かぶ。この館は異界に立っている。
今度の〈支払い〉は、命取りになる。

10/9/2024, 10:12:35 PM

先程まで私の命は死んでいた。
意味を忘れた存在。
それが役割を思い出し、今は体じゅうに欲が行き渡り、ベクトルを与えられた筋肉は音楽を奏でてる。
フェスティバルが始まったのだ。
私の身体をステージに、私のココロを主役として。
まもなくダンスは始まる。
恐らく最後の祭り。私の、復活祭。

5/11/2024, 3:32:21 AM

白い地にに黒い家紋を染め抜いた羽織が風になびく様はモンシロチョウを連想させたが、その男の本質は毒蜂の戦士である。その肉体には無数の刀傷が刻まれており、戰場から帰るたび確実に増えていくため、
「やつはアーティストだ。やつはわざと傷を受け、自分の体をキャンパスにして絵を描いてやがるのさ」
などと話されている。確かに、彼の傷跡をよく見ると、まるで龍が大口を開け咆哮しながら天へ駆け昇るように見えてくるのだ。

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