星屑

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1/19/2025, 3:06:01 PM

この世界には何十億の人がいるけど、一生に会えるの
はたったの3万人しかいない。

この世は随分と生きやすくなったね。

今や同性との恋愛を隠す必要なんてない。

好きな人を自らが選べる時代。

でも、だからこそ思う。

『運命』ってなんだろうと。

もしかしたら僕の運命の人は一生に会える3万人以外なのかもしれない。

なんならもう、ここにはいない人なのかもしれない。


勘違いしないで、僕は後悔をしているわけじゃない。

僕は妥協して君を選んだ訳じゃない。

男とか女とかそんなのじゃなく、

僕は君だから好きになったんだよ。



ただひとりの君へ

1/18/2025, 11:30:36 AM

私の世界は小さく、窮屈だ。
抜け出したいと思っても、硬くて冷たくて、
助けを求めてみても、
私の声は届くことなく消えてしまう。
「ねぇ、こっちにおいでよ」
小さな私が無邪気に笑いかける。
出られやしないとわかってるくせに。
いつしか助けを乞うことはなくなった。
どうせ叫んでも無駄なんだから。
静かで冷たくて暗いこの世界は、気が狂いそうだった。
「ねぇ、こっちにおいで」
顔にモヤがかかった少年が私の手を引く。
思い出しそうで思い出せない。
でも、この手の温もりを私は知っている。
私の声は届かなかったくせに、固く閉ざされて出られないはずだったのに、少年はいとも簡単にここから連れ出してしまう。
「ねぇ、世界は広いよ」
少年はそう言って笑顔を向ける。
あぁ、君だったのか、私を連れ出してくれたのは、
私もまだ捨てたもんじゃないな。
私は私を諦めない。
かつて君がしてくれたように
私も手を差し伸べてみようかな。

1/18/2025, 5:56:39 AM

はしゃぐ小学生を見て懐かしくなる。
あぁ、俺にもこんな時あったんだなぁ。
いつの間にかすっかり大人になってしまって重荷が増えた。
逃げ出したい。
そう思う俺とは裏腹に時は止ってくれない。
今日も重い体を引きずって働きコンビニ飯をかき込む。
唯一楽しいと言えるのは夜景を肴に酒を飲むことだけ。
「俺、なんのために生きてるんだろう」
ぼーっと窓の外を眺めていると。
強い風が吹き抜ける。
カーテンが舞い風景が揺れる。
「なんだ、これ」
涙が頬を伝って落ちる。
「なんで置いていくんだよ、、、」

9/7/2024, 10:09:54 AM

君を迎えに行く、そう約束したのに、一向に姿を確認出来ない。
どうにも彼女の言葉が引っかかる。
私を探さないでと、
僕は本当ならこんな場所にふさわしくないのかもしれない。そして君にも、
でもどうしても諦めることが出来なくて、つい姿を追ってしまう。
見つけた!
姿は遠いが間違いなく君だ。
そして、どうやら彼女も僕に気づいたようだ。
僕は、駆け出す。
しかし君は踊るようにその場から抜け出し、僕の方を見ようとはしない。
鐘が鳴る、ついに彼女は見えなくなった。

9/7/2024, 10:02:52 AM

時を告げる鐘がなる。
何処かのお姫様にでもなった気がした。
さようなら、そう言い駆け出す。
これ以上は、もう会えない。
きっと貴方を困らせてしまうから、
ごめんね、
そう言い溢れ出す涙を飲みこみ姿を消した。


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