星屑

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8/8/2024, 5:59:06 PM

蝶よ花よと育てられた私は不幸だ。
僕の読む小説にそんな文が出てきた。
僕は訳が分からず、君に聞いた。
すると君は、
「私も正解とかは分からないわ、けど何となく何を言いたいのかはわかる。蝶よ花よって簡単に言うと機嫌をとられて、甘やかされたりすることでしょう?
それって間違いを教えて貰える機会を失うってことじゃないかしら」そう言い彼女は続けた。
「私もね蝶よ花よと育てられた。それはそれで楽しかったわ。
だけどね、貴方と出会って気づいたの。貴方は私とは違って挑戦し、失敗することで、より強く、逞しくなる。
貴方は自分で立ち上がる術をしっているのね、
でも私は、転んでも、失敗しても自分では起き上がれない。だから起こしてもらう。けど何が悪いのか分からなくてまた失敗し、転んでしまうの。」
「ええっと、つまり何が言いたいのかと言うと、、、」
「蝶よ花よと育てられたら、自分の成長に繋がらない、飛べることを知らない鳥のように可能性を秘めているのに開花させることができない、もしくはその機会を失うってことかな?」
僕がそう言うと君は大きく頷いた。

7/27/2024, 7:08:18 AM

「誰かのためになるならば、僕は幸せになれなくてもいい」
貴方がそんなことを言うから
私は悲しくなってしまって、「あなたさえ幸せならば、他の人が不幸になろうとも構わない」そう言った。
すると彼は、驚いた顔をして、
「そんなこと言うもんじゃないよ」と言った。
私は怒らせてしまったと思い目をそらすと、上から小さく、ありがとう。という声が聞こえた。
パッとあなたの方を向くと少し照れくさそうにして、今度はあなたが顔を背けた。

7/25/2024, 3:39:42 PM

「あなたって鳥みたいね。自由にどこまでも飛んでいける。いいな」そう言って君は泣きそうな顔をした。
そんな君を見ていると僕まで悲しくなってきて、ついらしくないことを言ってしまった。
「君がもしかごの中にいる鳥だとしたら、僕が必ず君を迎えに行くよ。」
「約束よ?」
そう言い彼女は微笑んだ。

7/15/2024, 1:04:03 PM

貴方は優しくて、強い。眩しいくらいに。
ダメだなぁ私、憧れるだけで一向に追いつける気がしない。
貴方の隣に並ぶ資格なんてない。そう思ってしまう。
けれど私は、貴方の傍にいることを諦めきれない。
もう終わりにしよう。貴方に憧れることなんか、
私は、私。
今は遠く及ばないかもしれない。
でも決して諦めないから。
待ってて私が貴方に追いつくまで。

7/7/2024, 12:40:27 PM

「ねぇ、織姫と彦星のようになりたいと思う?」
君は唐突にそう聞いてきた。
「うーん、どちらかと言えばなりたくないかな」
僕はそう答える。すると、なんで?と続けて君は聞いてきた。
「そうだなー、僕は、好きな人とはずっと一緒にいたいと思うからかな。」それが喧嘩した日でもね。
僕が冗談混じりにそう言うと。君は真剣な表情をして、「私はなりたいと思う」と言った。今度は僕がなぜなりたいの?と聞くと君は、「どれだけ年が経とうとも年に1回必ず会えるなら私はその方がいい」とそう答えた。

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