2/14/2023, 3:25:35 PM
チョコレートが舌の上で溶けていく。液体になったチョコレートは、喉を通り、心のザラつきも同時に溶かしていくようだった。
2/12/2023, 8:21:25 PM
自分の文章を表現できて、他の方の文章に触れることができるこの場所が大好きです。
2/12/2023, 12:11:59 AM
どこまでも広がる草原の上に僕は立っている。
澄み渡る空に輝く太陽が僕を照らし、足元の草は風に揺れていた。
眩しい太陽に手の平をかざすと、指の隙間からあたたかな太陽の光が僕の顔に落ちてきた。その状態のまま僕が言葉を唱えると、太陽は一瞬大きく膨らんで白い閃光を放ち、爆発した。砕け散った太陽の欠片が、僕の立つ草原に直撃し、地面は崩れていった。
風も光もない、上も下もない空間に僕はただ一人存在している。
僕は砕け散った地面と、光の屑になったものを拾い上げては、それらをゆっくりと手のひらで丸めて、温かく光輝く星を生み出した。
この場所で星を生み出しては、破壊を繰り返す。生命が育まれる完璧な星が作れるまで、僕はこの行為を繰り返すのだ。
2/10/2023, 6:55:27 AM
毎年この日になると
僕は花束をあの海へ投げ入れる。
君が死んだあの綺麗な海に
君が好きだと言った花を。
2/9/2023, 4:31:35 AM
「せっかく見送りに来てくれたのに、泣いてたら僕も悲しくなっちゃうよ」
泣きじゃくる彼女にそう言ったが、僕まで涙が溢れそうになっていた。
「もうしばらく会えないなんて悲しいです」
「2時間の飛行機と電車乗り継いですぐだから」
「それはすぐっていう距離じゃないです」
俯いて泣き止まない彼女に「大丈夫だから、またすぐ会えるから、笑って」と両手で彼女の頬を上げると、彼女は雨に濡れた花のように、美しい笑顔を僕に向けてくれた。