どこまでも広がる草原の上に僕は立っている。
澄み渡る空に輝く太陽が僕を照らし、足元の草は風に揺れていた。
眩しい太陽に手の平をかざすと、指の隙間からあたたかな太陽の光が僕の顔に落ちてきた。その状態のまま僕が言葉を唱えると、太陽は一瞬大きく膨らんで白い閃光を放ち、爆発した。砕け散った太陽の欠片が、僕の立つ草原に直撃し、地面は崩れていった。
風も光もない、上も下もない空間に僕はただ一人存在している。
僕は砕け散った地面と、光の屑になったものを拾い上げては、それらをゆっくりと手のひらで丸めて、温かく光輝く星を生み出した。
この場所で星を生み出しては、破壊を繰り返す。生命が育まれる完璧な星が作れるまで、僕はこの行為を繰り返すのだ。
2/12/2023, 12:11:59 AM