「明日、もし晴れたら」
明日がどんな天気だろうが私にはどうでもいい。いつもそう思っていた。
けれど、私の大切な人が晴れた空が好きだと言った。
なぜ好きなのかと聞いたら、当然だろう?という笑顔を返された。
どれだけ聞いてもただ笑顔を返すだけで、理由は教えてくれない。
私には理解が出来なかった。天気なんていつも同じようなものじゃないか。
でも、この人は違った。
大切な人の大切を知りたい、そんな私は聞いた。
「明日、もし晴れたら…、わけを教えてくれますか?」
「日常」
日常とは、特別のことがなく繰り返される毎日のこと。
そんな日常を変えたくなる時がある。
雨が降った日の夕方頃に敢えて外に出た。
カッパも着ずに、自転車に乗った。
駐輪場の意味が分からなくなるくらいに濡れていたサドル。
ズボンを、髪の毛を、全部をびちょびちょにして走った。
特に意味もなく自転車を走らせ、もう帰ろうと思った時、
空が晴れた。
右側が凄く晴れて左側は雨雲がかかってて暗い。
この対比が言葉には表せないくらい綺麗だった。
写真に収めたくて、けれど、何も考えずに出てきたせいで何も持っていない。ケータイも。
これは、目に焼き付けなければと思って自転車から降りた。
ちょうど田んぼ道を走っていたので、稲が光って見えた。
いつも土だらけで綺麗とはいえなかったコンクリートの道が雨で濡れて真っ黒に見えた。
光って見える稲と、黒い道。とても良い。
今まで雨が降っていたので誰もおらず、ほぼ貸切状態。
日常を少し変えられたらと思ってした行動が、こんな面白いことに出会えるとは。
しかし、雨に濡れる必要は、なかったのかもしれない。
「あなたがいたから」
断れない性格の私。
それを知って、無理を言う店長。
私は有名チェーン店のバイトだ。
人手が足りない、と毎日ギリギリまで働いて、シフトがない日も入った。
店長はいい人。とても面白くて、話が合う。実際、店長が一番休めてなくて…。
けれど、さすがにこき使いすぎだ。
ちょっと申し訳ないからなのか、チラチラと機嫌を伺ってくる店長。
気づいてるからな?!と言いたくなる笑
そんな時に、めちゃくちゃいいお客さんが来ると、やってきて良かったって思える。
今日も、あなたがいたから、私は頑張れる。
「未来」
高3の夏、進路の話ばかりで疲れてきた今日この頃。
みんなスラスラ決まっていくのに、私だけ決まらない。
なんでそんなやりたい事や、行きたいところがあるんだろう。
どれだけ調べても、ピンと来ない。
未来を見据えて、やりたいことは無いのか、なぜまだ決まらない、そこは難しいんじゃないか
こんな事ばかり言われる。
そりゃあ、頭が悪いのはわかっている。
でもやっと、いいかもと思ってもそんなこと言われたら、
じゃあどこなんだ
って思う。未来のための選択はいつも命がけ。めげずに頑張ろう!
「あじさい」
通学路にあるあじさい
まだ咲いてる途中のあじさい
友達ときれいだねと語り合うあじさい
色違いでどれも綺麗なあじさい
湿気、気温、全て最悪な時に最高な状態になるあじさい
どれもきれいなあじさい