indifference

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「日常」

日常とは、特別のことがなく繰り返される毎日のこと。

そんな日常を変えたくなる時がある。

雨が降った日の夕方頃に敢えて外に出た。

カッパも着ずに、自転車に乗った。

駐輪場の意味が分からなくなるくらいに濡れていたサドル。

ズボンを、髪の毛を、全部をびちょびちょにして走った。

特に意味もなく自転車を走らせ、もう帰ろうと思った時、

空が晴れた。

右側が凄く晴れて左側は雨雲がかかってて暗い。

この対比が言葉には表せないくらい綺麗だった。

写真に収めたくて、けれど、何も考えずに出てきたせいで何も持っていない。ケータイも。

これは、目に焼き付けなければと思って自転車から降りた。

ちょうど田んぼ道を走っていたので、稲が光って見えた。

いつも土だらけで綺麗とはいえなかったコンクリートの道が雨で濡れて真っ黒に見えた。

光って見える稲と、黒い道。とても良い。

今まで雨が降っていたので誰もおらず、ほぼ貸切状態。

日常を少し変えられたらと思ってした行動が、こんな面白いことに出会えるとは。

しかし、雨に濡れる必要は、なかったのかもしれない。

6/22/2024, 1:41:50 PM