11/8/2023, 3:10:21 PM
君と話せないときは、私の中の君と話すの。
君ならこう言ってくれるはず。
君ならそう反応してくれるはず。
そんな思考の積み重ね。
それが君の代替品。
もちろん、それは私のお人形遊び。
意味のないことなんだって。
そうは頭で理解していても。
どうしても、君に縋ってしまうんだ。
11/7/2023, 3:44:07 PM
あなたってだあれ?
君?
あの子?
それとも、『あなた』?
指をさした先は鏡の私。
『あなた』は、いつものように笑っていた。
11/6/2023, 2:56:42 PM
硬く、冷たい雨。
雨が、私の頭に、背中に、深く突き刺さる。
1秒経つごとに、体温が一度下がっていく感覚。
このままでは凍えてしまうのではないかと錯覚する。
誰か、傘を私に傾けてはくれないか。
時々そう夢を見る。
でも、それはいけないことだ。
私はたくさん、罪を犯してきたから。
せめて、これが罪滅ぼしになるのなら。
私は喜んでこの罰を受けよう。
気づけば私の瞳からも、柔らかく温かな雨が流れていた。
11/5/2023, 10:16:24 AM
君という光が暖かすぎて、感覚が狂いそうなの。
君がいないと、寒くて寒くて仕方ないの。
君がいないと、生きていける気がしないの。
だから、いっそのこと。
君も堕ちてしまえ。
11/3/2023, 11:04:46 AM
鏡の中の「私」は強い。
鏡の前の「僕」は弱いけれど。
鏡の中の「私」は自信家だ。
鏡の前の「僕」にそんな自信はないけど。
鏡の中の「私」は笑っている。
鏡の前の「僕」は到底笑える気分じゃないけど。
ある日「私」を壊してやりたくて、鏡を割った。
鏡は割れた。
あっけなく割れた。
もう、「私」が写ることはない。
そう思った束の間。
『だから君はいつまで経っても「僕」なんだよ』
頭の中の「私」はそう嗤った。