雨と君
雨の温度と、君の手の冷たさは似ている。
時に雷が鳴り、僕のために怒ってくれる様もまた同じ。
雷のように予測できない、
その優しさに僕は救われたんだ。
きっと、
君も涙の水たまりを超えて、
僕に出会ってくれたんだよね。
だから、僕は傘をさしたい。
そして、雨に濡れない、靴とカッパも用意しよう。
だって、
今度は、僕の番だから。
昨日へページをめくる。
想いを馳せながら。
幸せだったあの頃を思い出しながら。
日記を読む手は止まることはなく、
あの子を求めて、右へ左へ…
ひぐらしの声が心地いい。
僕はね、今から次のフェーズに移ろうとしてるよ。
君は、受け取ってくれるかな。
今度は僕が幸せにするから。
ふたりでいればだいじょうぶ!
なんだって、のりこえられるし、
さむくなったら、あっためられるよ。
……あつくなったら、どうするのかって?
ふふ、きみのそういうとこきらいじゃないよ。
……そうだねぇ、
そうなったら、ふたりでこたえ、さがしてみよっか!
なんだよ、そのかお。
ぼくだって、なんでも、こたえをしってるわけじゃないんだよ?
……それに、
あたらしいかんじょうを、
めばえさせるのがきみのおやくめでしょう?
よろしくたのむよ、はかせ。
こぼれたアイスクリーム
漂う哀愁。
胸が締め付けられるこの瞬間。
👓こぼした分、僕に降りかかる不幸が減ったんだ。👓
そう思うことにした。
そうとしか思えない。
そうなんだ。
……アイスをしきりに運ぶ蟻が羨ましい。
やめてくれ。
だって、それは、僕の胃に入るはずだったものなんだぞ……
そんなに、美味しそうに持って行くな……
いや、
はぁ……
ゆっくりしててもしょうがない。
薄い財布を、尻目に
アイスを飲み干し、
僕は走った。
そうだ、ついでにクリームチーズ味にも、手を出そう。
END
アイスだいすき少年
(彼は一番アイスを愛しています。
かなりショックな出来事でした。)