NN BOX 出会いをありがとう!

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4/26/2025, 10:03:45 AM



「クリスマスかぁ…」


たくさんの喋り声の中で呟く。


色とりどりなプレゼント、イルミネーション。
そして、セールのお姉さんの元気な声……


少し通っただけだったが、
明るいムードに自然と足が速くなる。


少しして、暗い中一人しゃがみ込む。


「クリスマスのプレゼントをもって来たよ。」


今の俺の顔はどんなふうに見えているのだろうか。
…叶うのなら、ぜひ感想を聞かせて欲しい。


きっと、涙と鼻水まみれの顔をしている思うのだけれど。



「今年もね、たくさんの料理を作ったんだよ。」
「あと飾り付けも…頑張ってみたんだ。」
「それに未久の大好きなシチューもたくさん…」


あの日、鳴らされるはずだったベルの音は鳴らなかった。



もう二年はたっただろうか。
ここにくれば、ついてきてくれるんじゃないかなんて期待してしまう。



「こっちに恋。」 
「……なーんて。」
「かっこいいだろ?この文字考えた方天才だと思わないか?」


携帯で目にした言葉に、自分なりの愛を込めて呟いてみた。


「愛にきて。」
「な〜んて返事をしてくれてもいいんだぞ?」


「………。」


返答がないのはわかっている。


「……っと、ちと寒くなったな、待っててな。
いつもの自販機でここあ買ってくるから。」


半年前だったら、しゃがみ続けてすぐ動かせないはずの足も3秒たたない内に、歩き出せるようになった。


「待ってるよ。」


背中から聞こえた声に驚く。


「ははっ、未久らしいや。」


滴る涙が暖かかった。



〜〜〜〜

去年の冬に、下書きのままだったお話(ベルの音のお題)
と、今回のお題を組み合わせて見ました!


お披露目できて嬉しいです。

(NN BOX より。)

4/24/2025, 9:13:47 AM

どこへ行こう。


僕らはどこへだっていける。


そう思っていたあの頃も、理解してしまった今も。


きっと、思う気持ちは変わってない。


蝉の声に、流れる汗。


べとべとしてしまった体と服。


きもちわるいなんて、気にしながらも進む足は止めなかった。


この先に何があるんだろう。


持ち続けていたのは、大きな期待1つ。


子どもには、大きいものも、大人になると小さくなる?


まるで、僕と期待が入れ替わったみたいだ。


空を見上げて、ふと考える。


じゃあ、大人になった僕が、たくさん期待を胸にしたらどれくらい大きくなるんだろう。


って。


昼休憩。


夏はもうすぐ、


縮まった、心に息を吹きかけるように、


大きく深呼吸した。


今年こそは、実家にでも帰ろうか。


「課長、少しいいですか。」


きっと、忘れられない夏になる。








4/21/2025, 1:01:02 PM

君はささやき見えなくなった。


「また会えるその日まで。」


続きは聞こえなかった。


さよなら。だろうか。


またね、だろうか。


どちらにせよ次に伝える言葉は決まっている。


「久しぶり。」

4/8/2025, 11:01:35 AM

遠い約束を思い出し、涙を流す。


なぜ発明なんてしてしまったのだろう。


きっと今を生きることが美しかった。


それでも、
今がくらくみえるほど、未来に希望を与えてもらった。


「君と会えるのはあと何年後だろうな、海未。」



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装置を作る。



主人公は未来に行き、恋人の海未に出会う。




(今の自分で)もう一度、恋に落ちる。





約束する。





現代に戻って来る。





未来の約束へ想いを馳せる。

4/8/2025, 9:41:01 AM

フラワーアイ


君の目に僕の花束が映る。


それはだんだんと歪んでいった。


「喜んでくれて、嬉しい。ありがとう。」

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