これからも、ずっとずっとあなたが1番
って言いたいけど
たぶん無理だね ごめんね
だけどさ 今の僕には言えるんだよ
心からそうとしか思えないんだよ
これから先もあなたが1番って
なんて 今だけかな
この先あなたより好きな誰かと出逢いたいのに
やっぱりそう思うってことは…
って考えちゃって
もうどうしようもないんだ
今ここにいる僕はあなたが世界で1番
それがわかってるから
僕の隣に君はいないけど
大丈夫 構わない
君の好きなあの人と幸せな姿を見せて欲しい
それは僕の永遠に続く幸せ
何を願えば届きますか。
どんな言葉ならきいてもらえますか。
あなたのいない星空の下で、
もう夜に潰されてしまいたいんです。
「バーボンをロックで」
そんな言葉が虚しく響く。
六畳一間に私は独り。
いつか言いたいの、
そう言ってた君のかわりに、孤独を背負って。
いっそ雨が降って欲しい。
君以外と見る星なんて、
ただの夜空なんだ。
飛んでいく君を
追いかけなかった私への罰が、
綺麗だと言い合った天の川で
溺れる君の夢。
生きてあなたといたい。
汚い君の字を見た途端、
もう誰もいない君の体に
透明な涙をひとしずく。
ごめんね、ごめんね、
出てきたのは唸り声だった。
「大丈夫?」
何度この言葉を言われたかわからない。
「何が?」
あと何度そう言えばほっといてもらえるだろう。
そんなこと思っちゃうのは、
全部あなたのせいなんだよ。
それにしても、神様って酷いよね。
いくらあなたが全てを委ねる相手でも、
私はあなたのために神様に頼ってたんだから。
それなのに
私の世界からあなたを連れ去ってしまうなんて、
なんて試練を与えてくるんだ。
でもあなたにとっては違うかもね。
神様の御元へ招かれたんだから。
「神様がいるから、私は一人でも生きていける」
と言ってたあなたは。
でもさ、私は見たくないよ。
あなたの姿を前にして
涙を堪えきれないあの人の横顔も、
悲しくて寂しくて
嗚咽をもらすあいつのつむじも、
まだよくわかってなくて
「ママは?」と首を傾げるあの子の少し空いた口も、
全部、見たって嬉しかないよ。
元気にしてましたか?
今、私はあなたの肉体を前に
あなたに語りかける。
やっと会えた、
何年ぶりだろうね?
私はあなたに再会するために生きてきたのに、
なんで、あなたのこんな顔見なくちゃいけないの?
「ねえ神様。あのさ、
ちゃんともてなしてよ?
その人は私の大切な人なんだから。
世界で一番好きな人なんだから。
きちんと愛するために、
私は神様に祈ったんだから」
今日はあなたの顔を見れる最期の日だから。
もし奇跡が起こって、
あなたが私の顔を見ることがあったらって思ってさ、
そういう時のために、
私は今日ちゃんと笑顔でいるよ。
言いたくないな。
でも、でも、
さようなら。
ひとつだけ、
ひとつだけわがままを言うなら、
またあなたに会いたい。
あなたの姿を、あなたの声を、
僕の五感でとらえたい。
どれだけ頑張っても、
あなたにさようならは言えそうにないんだ。
こうやって書くだけで、
悲しくてたまらなくなってくるからね。
会う度にこれが最後かもしれないなんて
思ってみるけど、
だからこそ悔いのないように
笑って手を振るけれど、
だけど、
本当はいつもあなたに会いたい。
毎日のようにおはようを言えた日々は
たしかにあったんだ。
それがどれだけ幸せなことか。
それにどれだけ元気づけられたか。
あなたに会える、たったそれだけで、
僕は何日だって、何週間だって頑張れたんだよ。
ねえ、もうひとつのわがままを呟いてみるから。
健やかであれ。と。
大丈夫、きっとまた会いに来るよ。
大丈夫、だから、僕は、大丈夫。
信じて、手を振るんだ。
またね、がふさわしい僕でありたい。
じゃあ、また。
「じゃあね」って、なんで今日言うんだよ。
そういうずるいところ、大嫌いだ。
ああそうか。君は嘘が好きなんだっけ?
僕はね、ずっと嫌だなって思ってるよ。
悲しくなってくるからね。
君の背中に、なんて声をかけていいのか
わからなかった。
君の笑顔に、どんな表情で返したらいいのか
わからなかった。
一瞬泣きそうな顔をした僕に、
君は「どうしたの?」って言ったよね。
僕はあの晩、初めて一人で缶ビール1本空けたよ。
一人で飲むお酒は、妙に哀しくて
魅惑的な味がしたよ。
「ほんとに今日こそは『さようなら』だね」
ねえ、僕はなんて返したらいいの?
「ありがとう」
何も言わないでよ。
…黙って行かないで偉いね。
「君には言っとくべきだと思ったんだよ」
そう言った君は、なんとも言えない表情で、
「言ってくれてありがとう」
そう言った僕は、少しだけ笑ってて、
やっぱり、
今日だけほんとのこと言う日にしてほしいよ。
じゃないと僕は、たぶん耐えられない。
でも、君はそれを望むんだよね。
僕の前から去る日は、今日なんだと。
ずるいね。
「じゃあね」って君が言うから、
じゃあせめてさ、
「またね」…なんてね?