【まだ知らない君】
まだ、君は知らない。
君はもう死んでいるということ。
人生のどん底に立たされ、今、落ちそうだということを
君は、まだ知らない。
さぁ、君たちはこういうとき
「どうする?」
【日陰】
君はとてつもなく眩しい。
いつも、存在感があって
皆と仲良しで
いつも明るくて
いつも、日向を歩いてる。
私は、いつも日陰を歩いてる。
存在感がなくて、運動もろくにできない。
全然可愛くなくて誰にも好かれない。
「私たちってほんとに血、繋がってるのかな。」
【帽子かぶって】
帽子をかぶって、いつもの
あの場所へ向かおう。
外は、いつもより風が吹いていた。
桜の花びらが舞い、全面ピンクだらけだ。
そしたら、あっという間に場所に着いた。
いつも通り、水をかけてあげる。
「ただいま。今日は、おもち持ってきたよ。きなこ、好きでしょ。」
そう言いながら、彼から貰った帽子が少し
揺れた。
【小さな勇気】
「私からも提案したいと思います!」
会社で自分の意見を言う勇気
「やめてあげてください。」
正しい道を教える勇気
「ありがとうございます!」
お礼を言う勇気
人の言動はその一言一言の勇気でできている。
【わぁ!】
ここは空の上。
【君は、あと数秒の短い時間で母親を決めてもらう。】
突然、神様から言われた。
僕はまだ羽が生えていて、未熟な天使だ。
「誰にしよう。」
目の前の色々なお母さんの顔を見て
ふと、目が合ったお母さんがいた。
「神様、この人にします。」
僕は、その人に決めた。
【では、神の御加護があらんことを】
そう言われて飛ばされた。
なんだか、暗い。
誰かが僕の足を引っ張ってくる。
わぁ!