【忘れられない、いつまでも。】
私は多分、一生忘れないと思う。
あなたもありますか?
そんなこと。
【ルール】
ずっとそれに沿って生きていかなきゃ
いけなかった。
この、2-481地区では、ほかの地区に比べて
ルールが多かった。運悪くそこに保護された
私は、重りをつけたような感覚の人生を
送っている。
この地区では、ルールは絶対。
ルールを破る=死ぬと同じ。
昨日は、それに耐えられず集団で反抗に及んだ
老人たちが全員まとめて射殺された。
その現場の2-481市役所にはまだ血の匂いが
のこっている。
私はその老人たちのような真似はしない。
死んだら元も子もない何より生きていたいからだ。
だが、私の同居人のサーヤが今夜、
ここから出ようと言ってきた。
「一緒に死のう」と言われているようなものだった。
私たちはそのことで大喧嘩をしサーヤは家を出た。
すると、また銃声が聞こえてきた。
見ると、この地区の入り口方面からの銃声。
私は、目を丸くした。
そこには、血まみれになりながら兵隊に暴言を
吐いているサーヤの姿があった。
私は必死で見て見ぬふりをしようとした。
でもできなかった。出来なくなった。
ほかの人が死んでも何とも思わなかったクズみたいな
人間に見捨てるという思考がなかったのが驚きだ。
私はこれから、死ぬことになる。
【言葉にできない】
本当に突然の出来事だった。
昨日まで、一緒に笑い合っていた親友は
思いがけないスピードで私の前から
消えた。
私はそのお葬式に行った時の記憶が
あまりない。
その日だけ、ボーとしていた。
ただ、胸の奥深くから
真っ黒い、炭のような言葉にできない
気持ちが渦巻いているだけが残っている。
【君の目を見つめると】
君の目はいつも悲しい目をしてた。
君は、人気者で、テレビにも出て歌って踊って
一見楽しそうに見えるけど。
実は色んなものに耐えながら毎日努力してるんだね。
そんな君の瞳を見ると
息が苦しくなる。
【一つだけ】
ごめん、私は……
そして、お母さんの手を取った。
全部なんて、無理だ。