四方を闇に包まれた道を只管に走った。
走って走っても、前には誰もいない。
後ろを振り返って見ても姿は遥か遠くにある。
ただただ独り真っ直ぐ伸びた暗闇を駆ける。
ゴールも見えない、スタートラインもあやふやだった。
時代の始まりと共に生み出され、自分の存在の意味を教わった。何時か私が導く存在が現れると教えられ、人々から与えられた責任、覚悟、祈りを背負って走り続けた。
暗闇は怖い、躓いて転んでも手を差し伸べてくれる存在が居ないことが私に孤独という文字を押し付ける。
もういいかな、もう止まってしまってもいいかな。
独りは寂しいのだ。
挫けた心はどんどんと蝕まれ、どうしようもなくなって何も見えない世界を遮断するようにまぶたを閉じた。
_刹那、一迅の風が吹いた。
パッと瞼を開ければ、それは色を持ち黄金のように煌めいて真っ黒闇に染まっていた私の視界を覆う。
「私が____」
そう言って差し出された手に縋る。
あぁ、やっと、やっとだ。
私の、私の光《兄弟》
スポットライトの光に照らされて私の前に立つ貴方。
漸く私の役目が終わる。次は貴方の背中を追いかける番だ。
大丈夫、貴方が挫けそうな時には私が居る。
隣には並べないけれど、背中を支える事は出来る。
これから先の未来では、貴方を皮切りに私の前に数々の人が歩き出すでしょう。繋いだ道の先に貴方が現れてくれたことをとても誇らしく思う。
ありがとう。_さん
嗚呼、貴方は私の世界に射し込んだ一筋の光だ。
《一筋の光》
君の隣が僕の居場所になる。
天国だって、君の隣は地獄のような熱をもつ。
地獄だって、君の隣は天国のような心地になる。
君がいる限り僕は何処にも行けやしない。
君は僕の神様で地獄の番人みたいなものだ。
僕の罪を捌くのは君だけど、僕の罪を赦すのも君。
二人で一つになってしまえればいいのにね。
僕の罪だけ地獄があるなら、君の善だけ天国がありますように。
《天国と地獄》
君の隣が僕の居場所になる。
天国だって、君の隣は地獄のような熱をもつ。
地獄だって、君の隣は天国のような心地になる。
君がいる限り僕は何処にも行けやしない。
君は僕の神様で地獄の番人みたいなものだ。
僕の罪を捌くのは君だけど、僕の罪を赦すのも君。
二人で一つになってしまえればいいのにね。
僕の罪だけ地獄があるなら、君の善だけ天国がありますように。
また明日、あと何回君に伝えられるだろうか。
世界の為に散ることを選んだ君へ、この言葉を贈るカウントは日を追う事に数を減らしていることを僕は知っている。
また明日
また明日
また明日
明日が欲しいと告げた君へ、世界の明日を望んだ君へ。
君の明日(みらい)を犠牲にして、世界の未来(あした)は完成する。
《また明日》
あぁ、終わらないで、終わらせないで。
貴方と永遠に続きたい。