ないものねだり
いいよね。あの子は細くて美白で彼氏もいて。
外を出るといつもおもう。醜い私の体と他の子を比べてしまう。
まぁ、食べてないんだろね。そう思う。ストレスなんてないんだろうね。
食べなきゃいいことだもんね。でも無理。毎日食べてしまう。
羨ましいがつもってく。でもそんな子でも他の子を羨ましく思ったりするんだろうな。
みんな ないものねだりだね。
好きじゃないのに
ただ愛されたい欲望のまま、好きでもない人とするキス。
罪悪感と、劣等感に浸かりながら、無情のまま彼の吐息と
キスに合わせるだけ。
少しの痛みにも慣れながら、彼のものになる。
たくさんの跡が私の体に色を染め、鏡をみて笑う。
好きじゃないのに、どうして惹かれあってしまうのだろうか
特別な存在
推しは特別な存在。コメントが返ってきたり、投稿にいいねされるだけで幸せ。
人気になるたび離れていくの寂しいけど、それはそれで
推しがもっと輝いて行く証。
毎日、推しが渡しに力をくれる
バカみたい
本気にして、1人で嬉しくなって舞い上がってバカみたい。
離れることが怖くて、我慢して笑って
結局私は、誰かの道具として生きていかないといけないのかな。
何も取り柄のない、ただ容姿がいいだけ
幸せになる権利なんてあるのかな。
1人で生きていけるような顔して、結局だれかそばにいないと孤独を感じてる。
依存してる自分がバカみたい
夢が醒める前に
楽しそうに笑う彼、愛おしそうに見る彼、私を強く抱き締め
見つめてくれる彼。
そんな彼が、今私の目の前にいる。
2人の時にしか見せない彼の欲に私も呑まれていく。
彼が欲しい。彼を私のモノにしたい。
私の欲と彼の欲が混ざり合い締め付け合う。
そんな愛の時間も、時間と共に消えていく。
捨てられ、傷つけられ、孤独になる。
彼女という扱いではなく、ものとして扱われ
必要な時にだけ、彼の愛を確かめることが出来る。
私が彼を必要としても、彼が私を必要としない限り、
出会うこともない。
呼吸が荒れ、涙がこぼれる。陽が私を照らし目が覚める。
夢だと気づいた時、途端に来る孤独感と現実感。
出来ることなら、夢が醒める前に彼との時間をもう一度
私にください。