昨日書くのすっかり忘れちゃったので、
今日と昨日のお題2つ使って書く。
1年前にキミが言ったこと、覚えてる?
“来年またここに来れたらいいね”。
あの時のキミは嘘偽りなくそう思ってただろう。分かってるよ、それは僕も信じてたから。でも色々あって、環境が変わったり価値観が少しずつずれていった。キミが言った、“来年ここに”来ることは叶わなかった。
それでも、あの日の僕らは間違いなく幸せだったよ。あんなふうになってしまったけれど、それは必要な選択だったんだ。何より、2人で出した答えだったんだから、何も後悔なんかしてないんだよ。
これで良かったんだ、大丈夫。
悔いなんか、これっぽっちも。
あれから1年経ったわけだけど。相変わらず僕はパッとしない日々を過ごしてるよ。キミが大好きだった本、1年かけてようやく読み終わったんだ。叶わない恋に溺れる女性の話。もしかしてキミは、あの話の中の女性と自分を重ねていたんだろうか。物語の中では、恋に破れてひっそりと出ていく展開だった。キミも、いつのころからか僕から気持ちは離れていて、僕の前から姿を消す頃合を伺ってたのかな。
そんなことを今さら思って、したくない後悔をしてる。僕の気持ちは1年前から止まったままだ。まだどこかでキミの姿を探してる。早く解放されたいのに、いつまでもキミの面影を追い掛けている。
快晴でも雨でもなく。曇り、と表現するほど雲は広がっていなかった。けれど空の色は綺麗な青ではなかった。
まるで私の心模様を表しているみたいだな、と思った。今の気持ちは嬉しいでも悲しいでもない。怒っているわけでも焦っているまけでもなかった。しいていうなら“虚無感”を抱いていた。やるせなさ、無気力感、投げ出してもいいやと思えるほどの執着の無さ。何にも心動かされることなく、ただ空気を吸って生きている。こんなのって楽しいのかな。生き甲斐って何だろう。それが分かったら人生の意味ってものができるのかもしれない。
「あーあ」
空を見上げて息と溜め息を吐いた。こんなふうに思うってことは、私は現状に満足していないわけで。心の何処かで“何か”を求めているのだろう。それがスリルなのか安息なのか分からない。人生分からないことだらけ。空がモヤモヤ変な色してるみたいに、私の心も日々一喜一憂している。なだらかになることはない。とりあえずそんな日々を今日も過ごしている。
その人はいつも雨を楽しみにしていた。僕からすれば、濡れるわ湿気で髪は酷いわ頭痛がするわで嫌なことなんて一つもないのに。
「雨の音が好き。匂いも雨空も」
という、全く共感できないことを言ったのだ。何を持ってそんなふうに思えるのか。彼女の思考回路は分からない。もともと頭のいい人だとは思っていたけど、失礼ながらその部分には尊敬の気持ちが生まれなくて。ふぅん、という気持ちで聞き流していた。
「あとあれ」
窓の外を指差す彼女につられ僕も同じ方向を見る。校庭のそばには紫陽花が咲いていた。
「紫陽花?」
「うん、雨の日だと一層綺麗に見えない?」
「まあ、そうかもだけど」
梅雨時の代表的な花だから雨と相性がいいんだろうな。紫陽花と一言で言っても最近は品種改良が進んでいるせいか、様々な色形のものがある。僕の知ってる、ちょっと青みがかった紫の紫陽花ももちろん校庭に咲いていた。でもそれ以外に、ピンクだったり白だったり、ちょっと変わったグラデーションのものもある。不思議なもので、彼女と並んで見ていると雨なんかどうでもよくなっていた、紫陽花を引き立たせるために降っているんだと思うと、そこまで厄介なものじゃないかもしれない。
「紫陽花の花言葉って知ってる?」
「全く」
「ふふふ」
教えてくれないのかよ。彼女は含み笑いを僕に見せ、また窓の向こうへと視線を飛ばした。
そろそろ関東は梅雨入りだ。雨続きの毎日が続くのだろう。でもこんなふうに彼女がご機嫌になるなら、期間限定で、普段よりも雨の煩わしさを感じないかもしれないな。
キミはアイツが好きだけど、アイツはあの子のことがずっと前から好きらしい。でも、あの子はアイツのことなんか好きじゃない。むしろ嫌いなんだそうだ。あの子が本当に好きなのはあの子の友達の彼氏なんだって。とんだ修羅場だな。で、その彼氏は本当は今の彼女のことなんか好きじゃないらしい。流れで付き合ったけど、本当に好きなのはその彼女の妹なんだってさ。その妹ときたらこれがまたけっこうヤバいやつで。お姉さんの彼氏から好かれてるのを自覚してるらしく、好きでもないのにわざと2人の仲をかき乱そうとしてるんだって。妹自身は彼のこと、好きなんかじゃないんだよ。彼女の好きな人は、まさかの僕。でもそんな過激な子から好かれたところで僕は好きになれないな。むしろ嫌いな方だ。ていうか僕にだってちゃんと好きな人、いるし。誰だと思う?なんでこんな話をキミにしたんだと思う?いろんな矢印があっちこっち向いててすごい相関図だよね、ようやくスタートのキミにまで戻ってきた。僕の矢印は、キミに向いている。キミはアイツが好きだけど、僕だってキミが好きなんだよ。
今日は、お題無視します。
今日はめちゃめちゃ嬉しいことがあった。
仕事で褒められた、即戦力だと見なされてるんだと思った、もっと頑張ろうと思った。
ちょーーーーーー嬉しかったからただの日記。
明日からまたお題のお話書くのがんばろ。