ゆかぽんたす

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4/25/2024, 11:06:33 PM

星に願いをかけるとか、
そこまで夢見がちな女子じゃないんだけど。
さすがにこんなんじゃ星頼みになりたくなるってもんよ。
新年度、新学期、新クラス。今年こそはあの人と一緒になれますようにって祈ってたのに。
恋愛成就の神社はしごしたり運気のあがるもの身につけてみたり、なるべく良い行ないをするように心がけてたのに。
それでも駄目だった。これで高校3年間全部別クラス。
あーあ。神頼みも意味ナシか。ついてなさすぎる。これで、今日から新しく始まる1年間も希望ゼロになったわよ。どうしてくれるのよ、神様。
ブツブツ言いながら駅までの道を歩く。私は帰宅部だから、ホームルームが終われば帰るだけ。
あの人は、バスケ部。今ごろ体育館で部活をやってるはずだ。
いつもみたいにこっそり見に行こうと思ったけど、同じクラスになれなった悲しさでそんな気は起きなかった。だから大人しく帰る。帰って、ヤケ食いでもしようかな。それより途中でカラオケにでも寄ろうかな。
「なぁ」
最初は自分に掛けられてるんだと思わなかった。とぼとぼ歩いて正門を出ようとする寸前、いきなり後ろから肩を掴まれた。
「ぎゃあ!」
「うおっ」
実に可愛くない悲鳴をあげてしまった。悲鳴というか、これじゃ雄叫びだ。何事かと振り向くと、私の肩を掴んで引き止めた犯人がいた。まさかの、彼だった。
「…………へ」
「もう帰んの?」
「な、ななななんで」
「後ろ姿が見えたから追い掛けてきた」
「え、だから、なんで」
「いや、今日は見に来ねえのかなーって」
「……なにを?」
「バスケ」
「!!」
さいあくだ。バレてた。ひっそりこっそり見に行ってたのに。1回も目が合ったことなんてなかったはず。なのに、なんでバレた?やばい恥ずかしい消えちゃいたい。
「また、暇な時見に来てよ」
じゃーな、って、爽やかに言って彼は言ってしまった。私のバカ。せっかく喋れるチャンスだったのに何をぼう然としてたのよ。
「……ていうかさ、」
見に来てよ、って、何。どういうこと?意味は分かるけど、なんでわざわざ言いにきてくれたの?もう、何もかもが分かんない。
……でも。
「とりあえず……願掛けは、効果あったのかな」
スマホについてる星型のストラップを見つめて思う。ありがとう神様。文句言ってごめんなさい。明日から私また、がんばるから。見守っててね。

4/25/2024, 7:15:58 AM

甘えない
皆の前では泣かない
弱音吐くのは特定の人にだけ
常に前だけ向いて
振り返らない
誰かの手に頼らない
誰かにすぐ心は売らない
損得考えて行動しない
やられたらやり返せ
自分だけは決して裏切らない
視野を広く
己の心に耳を傾けて
もっとできるって、いつでも鼓舞して

あたしだけのマイルール
守れたり守れなかったり
でもいいの、そーゆう自分が好きだから

4/23/2024, 12:50:48 PM

今日の心模様は、必ずしも快晴じゃなかったです。
怒られたり注意されたりぼやかれたり。
全部ボクが悪いわけじゃないのに。
なんで分かってくれないんだよ、と、ボクも何かに当たってみたくなったり。
だから天気で言うなら間違いなく曇天だった。
雨ではないのは、ボクは泣いていないから。
どんなに蔑まされようと、絶対涙は見せないって決めたんだ。
晴れなくたって、雨は降らせないさ。
でもやっばり晴れたらいいのにとは思う。
そうなるには、きみの笑顔が1番効果絶大なんだよね。
笑ってよ。心が曇りかけてるボクに、とびきりの笑顔を見せてほしいよ。

4/22/2024, 11:03:21 PM

これでいいんだ。

いや違う。

これ“が”いいんだ。

僕の進む道は僕が決める。

たとえそれが間違いだったとしても

僕が納得すればそれは正解になるから。

誰がなんと言おうと

自分自身は信じていたいから。


4/22/2024, 7:54:01 AM

「大嫌い」
言った彼女の目から雫がこぼれた。一滴、二滴という量じゃなくて、それはとめどなく溢れ両頬を濡らしていった。
真っ赤な目をして彼女は僕を睨んできた。こんな顔は見たことなかった。いつも穏やかで優しい彼女が今日はものすごい辛そうな顔をしている。相変わらず涙は止まらない。そうさせてるのは、僕だ。
「ごめん」
「そんな言葉がほしいんじゃないの」
そうかもしれないけど、僕は謝ることしかできないんだよ。僕は君を幸せにしてあげられることはできない。だから、別れよう。そう切り出した結果こうなった。
彼女の頬から落ちた雫たちが地面に染みを作ってゆく。大きく丸い瞳から絶えず溢れ重力に従って落ちてゆく。彼女の泣き顔を初めて見たわけじゃない。でも今の僕はどうしようもなく狼狽えていた。だってこれは嬉し涙でも悔し涙でもない。彼女の心の底から悲しんで出た涙だ。そして悲しませてるのは僕なんだ。
「ごめんね」
もう一度言って彼女に半歩近づく。その肩を抱いてあげられたならいいのに。だけど僕にはもうそんな資格なんてないから。君からの鋭い視線と涙に耐えるしか、術がないんだ。もう君を、救ってあげられないんだよ。ごめん、ごめんね。

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