今日の心模様は、必ずしも快晴じゃなかったです。
怒られたり注意されたりぼやかれたり。
全部ボクが悪いわけじゃないのに。
なんで分かってくれないんだよ、と、ボクも何かに当たってみたくなったり。
だから天気で言うなら間違いなく曇天だった。
雨ではないのは、ボクは泣いていないから。
どんなに蔑まされようと、絶対涙は見せないって決めたんだ。
晴れなくたって、雨は降らせないさ。
でもやっばり晴れたらいいのにとは思う。
そうなるには、きみの笑顔が1番効果絶大なんだよね。
笑ってよ。心が曇りかけてるボクに、とびきりの笑顔を見せてほしいよ。
これでいいんだ。
いや違う。
これ“が”いいんだ。
僕の進む道は僕が決める。
たとえそれが間違いだったとしても
僕が納得すればそれは正解になるから。
誰がなんと言おうと
自分自身は信じていたいから。
「大嫌い」
言った彼女の目から雫がこぼれた。一滴、二滴という量じゃなくて、それはとめどなく溢れ両頬を濡らしていった。
真っ赤な目をして彼女は僕を睨んできた。こんな顔は見たことなかった。いつも穏やかで優しい彼女が今日はものすごい辛そうな顔をしている。相変わらず涙は止まらない。そうさせてるのは、僕だ。
「ごめん」
「そんな言葉がほしいんじゃないの」
そうかもしれないけど、僕は謝ることしかできないんだよ。僕は君を幸せにしてあげられることはできない。だから、別れよう。そう切り出した結果こうなった。
彼女の頬から落ちた雫たちが地面に染みを作ってゆく。大きく丸い瞳から絶えず溢れ重力に従って落ちてゆく。彼女の泣き顔を初めて見たわけじゃない。でも今の僕はどうしようもなく狼狽えていた。だってこれは嬉し涙でも悔し涙でもない。彼女の心の底から悲しんで出た涙だ。そして悲しませてるのは僕なんだ。
「ごめんね」
もう一度言って彼女に半歩近づく。その肩を抱いてあげられたならいいのに。だけど僕にはもうそんな資格なんてないから。君からの鋭い視線と涙に耐えるしか、術がないんだ。もう君を、救ってあげられないんだよ。ごめん、ごめんね。
君が好きだよ、君さえいれば何もいらないよ
って言ってよ。
もうこの際嘘でもいいから。
言ってあたしを安心させてよ。
あたしはあなたのものでしょう?
あなたは、あたしのものじゃないの?
あたし以外の他の誰を見てるの?
あたしは、あなたがいれば何もいらないよ。
あなたはどうなの?
あたしじゃダメなの?
もうやだよ、こんなふうに不安になるの。
あなたがいれば何もいらないのに、それが叶わないんじゃ生きてたってどうしようもないよ。
だって他に何もいらないんだもん。
それくらいあなたが好きだよ。
本気だよ。
本気の証拠、見てみる?
もしも未来を見れるなら。
今のように無理なく生きてるか確かめたいな。
人と比べず、自分のペースで、日々の些細なことに幸せを感じられてるか確かめたい。
って、思ったけど。
確かめると未来への楽しみが減っちゃうし、余計な不安抱えそうだから見たくないや。
予期せぬことが起こってる確率もゼロじゃないし。
もっと平和なことを見にいけばいいのか。
あそこの公園どんなふうに変わったかなー、とか?
週1で行く総菜やさんメニュー増えたかな、とか?
でもそれらも、今知っちゃうとつまらないからやめとこかな。
“未来は自分で切り拓くものだ”なんてかっこつけたこと言えないけど、そんなすぐに知らなくていいことはこのままでいいと思うんだよね。
だから“見なくていい”が、私の答えかなあ。