花時雨
心の準備中が出来てないまま君はさよならを言った。何時も、ズルいな〜(T_T)
好きになるのは、私だけ……。
翌日、私は、何時ものように整形外科でのリハビリだった。。
ヘルパーさんのおじさんとだ。
私は、何処に効いているか理解らない低周波とちょっと熱いめの肩のホットパックをした。
そして、苦手なエアロバイクだ。
エアロバイクに跨り瀬尾先生に、BPMの計る装具を耳たぶに、付けられて(音消しのボタンを押し)
『ハイらスタート』と、瀬尾先生は笑顔で言われた。(7分コースだ。)
壁に、向かい只管に漕ぐベダルはじめ楽勝なのだ。
そうは、いかないよと、悪魔がいうように、私のベダルは、負荷がズシンとのしかかる。
まだ、レベル2なのに、何時もより重いーー。ベダルに思っいきり力をかけた、ーー心拍数のハートマークは、ウルトラマンの赤いのみたいにチカチカしていた。
また、ベダルが軽くなった。心拍数も何時もの速さに戻った。また、楽勝と軽快にベダルを踏む。
また、悪魔がそうは甘くはないよと、ニヤリと嗤った。ーーズシンとさっきより、重くなった、レベル4だ!!
もう、ベダルに力が入らない。私は、瀬尾先生助けてと視線を送った。ダメだった。
私は、声に出さず小さく泣いていた。
ヘルパーさんのおじさんは、『あんずちゃん、もうちょっとだよ。頑張れ〜!』と、応援してくれた。
ヘルパーさんのおじさんは、急に『何処かの誰だか知らないけれど、誰もが、みんな知っている、月光仮面のおじさんは正義な味方だ良い人だ〜♫』と、
歌ってきた。なんか、理解らないけれども、元気が出た。
ヘルパーさんのおじさんは、私に頑張れというエールソングだった。
でも、ベダルは、重いらビクともしなくなった。残り、1分だ。
ヘルパーさんのおじさんは、『あんずちゃん、ラストスパートだね』と、言った。
なんか、知らないけれども、ベダルは、軽くなった。
おじさんが、『クールダウンだよ』と、言った。
ゆっくりと歩くように、深呼吸しながらベダルを漕いだ。
チチチと、終りのベルがなった。
私は、昨日のさよならと悪魔の負荷と気持ちがぐちゃぐちゃになった。
でも、なんか、頑張った私を褒めたい。
私は、心の中で、大好きな天月さんの歌の『桜のじゅもん』を歌った。
『まだ、風は、冷たくて凍えそうになるけれどもーー唱えてくよ。この歌が君の桜になりますように』と、
一人じゃない、よく周りを見たら支えてくれる方はいるだね。
いっぱいいっぱいの時に支えてくれた天月さんの歌にも遠いけれどもありがとう、おじさんの歌にもありがとうですね。💛
ーー新緑の季節は、いっぱい笑いたいな〜♫
BPM
私は、君とはじめてあった日に、『好きになっちゃいけない。』と、自分で自分に魔法かけたのを気付かなかった。
君が笑いかけてくれたり、君が私の話しに頷いてくれるたり、雨の中で君と偶然出会い傘をかしてくれたり、その度に私の心拍数は、早くなっていた。
雨の日に、君と出会っただけで、私は、カバンを落としたぐらいだヨ^_^
可笑しいのよネ。笑っていいヨ。
君と一緒にエアーホッケーしても、バスケ🏀をしても、私ばかりが心拍数が上がっていたよね……
『お相手にはなりません』って顔をしていたネ。何時も平熱だっけかな??です
歌で、『悲しいほどお天気』と、いう歌がありました。私は、その歌の通りだよ。
もっと、私にも笑ってほしかったな〜。
君と見た今年の桜。
散りかけだったけれども、超、キレイでした。
頑張って君とツーショットを撮ってもらった時の心拍数が私の気持ちなの……。
気付いていましたか??
写真の君は、おすまし顔で、私は、君が大好きって顔をしていた。
何時か、君と会えなくなると理解っていました。君には、夢があるんだよネ。
ーーまさか、それが、こんなに早くなるなんて想わなかった。
私と君は、けしてイコールでは、なかったけれども、私は、君といる時間が大好きだった。
あれから、2ヵ月。心に、空いた穴もちょっとずつかさぶたになっています。
俯いたり、泣いた日もいっぱいあるけれども、ゆっくりと君といない風景を歩いている私がいます。
ーーほめて下さいネ💛(*^^ *)終わり
『歪なSerenade』
ーーお化けに好かれてしまったみたいだ。あいにく、僕には、そういう趣味はない、悪しからず。
君は、僕の何処を好きになったのだろうか??
僕は、IQぐらいしかいいとこは、ないと自負している。
何時も自分のことで精一杯なのだ。
だから、恋なんて……、時間の無駄だ。
『バカばっかだ』
ーー教室の隣のの机は、桜のかすみ。何時も明るくて友達も多くてふんわりとしたカワイイ女のコだ、それだけ。
でも、その桜かすみの机には、かすみ草の花が置かれていた。
あの日、桜かすみが僕にカードで、『れいん君が好き』と渡したのだ。
『桜さん、いまは、僕は、勉強のことで精一杯なんだ。』と、
当てつけのように彼女のカードをビリビリと破いた。
『れいん君、ひどい……』と、桜かすみは、廊下をカワイイ笑顔が泪ゆがみながら駆けて行った。
今、僕は、桜のかすみのことをカワイイと不覚にも思ってしまった。
桜かすみは、こんな僕の何処がよかったの?何時も余裕がないのに……。
ごめん。
ーー蝉時雨が僕を責めた。
でも、俯いている時間がもったいない。
すると、三階なのに窓から、ノックの音がした。コンコン。
『れいん君、私のことカワイイって一瞬でも、思ってくれてありがとう、ネ♫^_^かすみ、振られたけれども、嬉しかったよ〜。さようなら、れいん君勉強の邪魔してごめんね〜。』
と、桜のかすみは、こっちが話しかけないうちに消えてしまった。『勉強頑張ってね〜、か。』と、僕は呟いた。
教科書を開き、ノートを僕は書いた。『桜かすみさん、こんな僕のことを好きになってくれてありがとう。』
今は、勉強に頑張ります、ごめんね。終わり
想い出一つのような麦わら帽子のヘコみ
私の大好きな俵万智さんの短歌で〜す。
幽霊の私は、もう君に会えなくなった。
君と過ごした時間が大好きでした。
ーーやがて、会えない時間の方が多くなりました。
胸の中が空っぽになりました。
いっぱいいっぱい、泣きました。
それでも、君へは、届かない、可笑しいな。
ーーいつの間にか、私は、半透明になっていた。
君は、何故、私を避けたの……。
私は、君とは、イコールではけしては、ないけれども
君のことお慕いしていました。私と君とは、住む世界が違うって理解っていましたヨ^_^
私は、そんなにバカに見えますか??(´;ω;`)
君宛の私の手紙は何時も無難な内容ばかりだったな〜。片想いだって理解っていたから……。
一度でも、いいから、本音を書けばよかったな〜.。o○
でも、あれが私の精一杯の結び文だったんだヨ^_^
気付いてくれていたら嬉しいな〜.。o○
ーー今は、お盆なので、ふる里の海へ還っています。
お父さまやお姉さま達と、視えないけれども会っています。
さようなら……from、 mermaid
P,S,素敵な麦わら帽子のヘコみになるといいな……、時間はかかりそうだしけれども、ネ♫.。o○
タイトル『Summer、goodbyehalloween』
帳が落ちた時間だった。あんずは、家族で、とある京都のお寺の精霊参りに来ていた。
まだまだ、蒸し暑い中でお経の声と蝉時雨で、くらくらした。
行灯が幽玄さをかもちだしていた。
お坊様が10人ぐらいならんでいた。私は、圧倒された。
エンドレスに、鳴り止まぬお経だった。
ーーここは、異世界かも。
生ぬるい風か私を包む。
『そうだよ、ここは異世界だよ』
と、誰かが言った。
よく見てみると想先生と………彼女さんだった。
両親が、何時もお世話になっていますと、挨拶をしていた。
『あんずちゃん、リボンカワイイね』と、想先生褒めてくれた。
『有難うございます、想先生は、デートですか??』
『そうだよ、僕がフリーだと、あんずちゃんは思ってた?!』
『……』
想先生は、二つ折りになって大笑いした。
『あんずちゃんは、夢見過ぎだヨ』と、
両親に、分からないように私をバカにした。
茶色髪で、藍色の朝顔の浴衣とサラサラのロングヘアーで、目がパツチリしていて、笑顔がとってもカワイイ、優しそうなお姉さんだった。
想先生は、何時も合う時よりは、ラフな服装だった。
お姉さんは、ふんわりしたシトラスの香りがした。
『こんばんは、え~と』
『坂野あんずです。』と、私は、言った。
『想先生の彼女です、佐々木苺と、言います。』
と、ちょっとはにかみながらお姉さんは、笑顔をくれた。
『あんずのアメ食べる?!』と、お姉さんは、さっき夜店で買ったのとあんずのアメを私にくれた。
『あんずちゃんに、あんずのアメなんて、ダジャレみたい〜』と、お姉さんは、微笑した。ちょっとだけ天然さんかな〜と私は、想った。
でも、優しそうなカワイイお姉さんだな〜。しくり、胸が痛くなりました。
あの人が、想先生の彼女なんだ〜、想先生の理想のタイプの方なんだろうな……。
お姉さんがくれた、あんずのアメを私は、見つめた。
くらくらと、ゆらゆらした。
蝉時雨とお坊様の声が一段と大きく聴こえた。
夢か現の中に私は、いるんだ。
お姉さんがくれたあんずのアメと、私の想先生への想い。
想先生が、私は、好きでした。
綺麗な色した行灯が滲んだーー。
帰りに、人気のあるラーメン屋で夜を食べた。
にんにくましましのネギ多めの豚骨ラーメンにした。暑いのが苦手だから、取皿を店員さんに、もらった。
『よぉしぃ〜、食べるぞ〜』と、私は、腕まくりをした。ここのラーメンが大好きだった。。
店員さんのおばちゃんが、『あんずちゃん、にんにくましましって(笑)って、ああそうだ、ーーあとで食べて』と、おばちゃんは、笑いながらエプロンのポケットの中から、レモン味のアメをくれた。
お父さんが『ついているな〜、あんず。2つ目ゲットしたな〜』と、大きな声で言った。
あ~、美味しかった〜と、夜空を私は、見上げた。瞬く星も三日月も私達のことを知らないとこで光っているんだ。
今度は、おばちゃんがくれたレモンの味した、アメを食べることにした。
にんにくを掻き消すように、レモンが頑張っているような感じがした。
ちょびっりの酸っぱさが私の青い思とマッチしているのかな〜。
ーー家に帰ると音声に反応するねこのぬいぐるみに私は、『ただいま〜』と、言った。
ねこのぬいぐるみも嬉しそうに身体を揺らして『おかえり』
と、言った。私は、えっと?!と、振り向いた。終わり