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タイトル『Summer、goodbyehalloween』
 帳が落ちた時間だった。あんずは、家族で、とある京都のお寺の精霊参りに来ていた。
まだまだ、蒸し暑い中でお経の声と蝉時雨で、くらくらした。
行灯が幽玄さをかもちだしていた。
お坊様が10人ぐらいならんでいた。私は、圧倒された。
エンドレスに、鳴り止まぬお経だった。
ーーここは、異世界かも。
生ぬるい風か私を包む。
『そうだよ、ここは異世界だよ』
と、誰かが言った。
よく見てみると想先生と………彼女さんだった。
両親が、何時もお世話になっていますと、挨拶をしていた。
『あんずちゃん、リボンカワイイね』と、想先生褒めてくれた。
『有難うございます、想先生は、デートですか??』
『そうだよ、僕がフリーだと、あんずちゃんは思ってた?!』
『……』
想先生は、二つ折りになって大笑いした。
『あんずちゃんは、夢見過ぎだヨ』と、
両親に、分からないように私をバカにした。
茶色髪で、藍色の朝顔の浴衣とサラサラのロングヘアーで、目がパツチリしていて、笑顔がとってもカワイイ、優しそうなお姉さんだった。
想先生は、何時も合う時よりは、ラフな服装だった。
お姉さんは、ふんわりしたシトラスの香りがした。
『こんばんは、え~と』
『坂野あんずです。』と、私は、言った。
『想先生の彼女です、佐々木苺と、言います。』
と、ちょっとはにかみながらお姉さんは、笑顔をくれた。
『あんずのアメ食べる?!』と、お姉さんは、さっき夜店で買ったのとあんずのアメを私にくれた。
『あんずちゃんに、あんずのアメなんて、ダジャレみたい〜』と、お姉さんは、微笑した。ちょっとだけ天然さんかな〜と私は、想った。
でも、優しそうなカワイイお姉さんだな〜。しくり、胸が痛くなりました。
あの人が、想先生の彼女なんだ〜、想先生の理想のタイプの方なんだろうな……。
 お姉さんがくれた、あんずのアメを私は、見つめた。
くらくらと、ゆらゆらした。
蝉時雨とお坊様の声が一段と大きく聴こえた。
夢か現の中に私は、いるんだ。
お姉さんがくれたあんずのアメと、私の想先生への想い。
想先生が、私は、好きでした。
綺麗な色した行灯が滲んだーー。
 帰りに、人気のあるラーメン屋で夜を食べた。
にんにくましましのネギ多めの豚骨ラーメンにした。暑いのが苦手だから、取皿を店員さんに、もらった。
『よぉしぃ〜、食べるぞ〜』と、私は、腕まくりをした。ここのラーメンが大好きだった。。
店員さんのおばちゃんが、『あんずちゃん、にんにくましましって(笑)って、ああそうだ、ーーあとで食べて』と、おばちゃんは、笑いながらエプロンのポケットの中から、レモン味のアメをくれた。
お父さんが『ついているな〜、あんず。2つ目ゲットしたな〜』と、大きな声で言った。
 あ~、美味しかった〜と、夜空を私は、見上げた。瞬く星も三日月も私達のことを知らないとこで光っているんだ。
今度は、おばちゃんがくれたレモンの味した、アメを食べることにした。  
にんにくを掻き消すように、レモンが頑張っているような感じがした。
ちょびっりの酸っぱさが私の青い思とマッチしているのかな〜。
ーー家に帰ると音声に反応するねこのぬいぐるみに私は、『ただいま〜』と、言った。
ねこのぬいぐるみも嬉しそうに身体を揺らして『おかえり』
と、言った。私は、えっと?!と、振り向いた。終わり

8/10/2023, 2:43:15 PM