Nonexistent person

Open App
9/9/2025, 9:52:17 AM

仲間になれなくて。

入れてと言えなくて
遊ぼうと言えなくて
帰ろうと言えなくて
行こうと言えなくて
またねと言えなくて
仲間にはなれなくて
助けても言えなくて
また一人朽ちてくの

9/8/2025, 5:25:40 AM

雨と君

風鳴く時雨の寒冷前線
笛鳴る寒気の通り道
虫去る土と冬眠準備
人来る季節の風邪薬
灰色空には雨雨模様
風吹く前には人一人無く
土は湿って双葉が芽生える
リノリウム人との共生歴史
雨止み空には光の架け橋
虹虹空には対岸への道
水反射から成る自然の奇跡
見て見て足元水溜まり

9/7/2025, 10:01:14 AM

誰もいない教室

こほこほ咳する私がいる。
目線をあげればいつもの教室。
だけども誰もいない、私だけの教室。
私だけの、空間。
何もない。
午前の日差しに照らされて塗装に煌めく学習机。
防災対策に敷かれた薄い座布団も、誰も座ってない。
白いレースを翻しながら扇風機とクーラーはデュオを。
誰もいない演奏会。
いるのは私一人だけ。
誰もいない教室。
誰もいない教室、だからできる。
ここでは誰もが主役になれる。
今日の主役は私なの。
空いた空間で木材を奏でる。
ずっとずっと廻ってる。
楽しいから。
それが居場所だから。

9/4/2025, 2:08:58 PM

言い出せなかった「」

ずっと話したかったんだ
無くした僕の夜について
多分、悲しい話じゃない
だけど寂しくなるんだ
それでもいいなら

部屋の間接照明で息をして
冷めきった珈琲を乾いた喉に流し込む
眠れない脳みそを導くためにレコードに針を落としてみる
そしたらすっと世界に溶けていけるような気がしたんだ
ずっと、ずっと待っていたんだ
明け方の陽も決して消えない暦も
今夜今日のこの夜に沈んでも
それは決して変わらないから
きっと街灯が街角を照らす温もりが
昨日と違って柔らかく見えたら
目を閉じて眠りにつける気がしたんだ
ずっと聞きたかった
明け方の空に煌めく笑い声を
結局は今夜今日のこの藍色も
崩れ落ちてしまうけれど
いつも通り間接照明に意識が泳ぐ
意味もないのに目を伏せて苦しむ
いつの日か眠れなくなってしまった脳みそに
冷めた珈琲を叩き込む
針を落としたレコードに
無性に溢れて止まらない涙が零れたら
情けない僕をまた笑ってくれ
きっと夜景の影に潜む寂しさを照らす
そんな光が昨日よりも暖かく感じられたら
僕の寂しさも救われて消える気がした
そうだ僕は
言いたかったことがある
ねぇ
今度はちゃんと聞いてくれるかな
今までずっと
本当は昔からずっと
「‌ ‌ ‌ ‌ ‌ ‌ ‌ ‌ ‌ ‌‌‌‌ ‌」

9/3/2025, 9:44:04 PM

select love

selectしてください。
金?
愛?
どちらも答えは無いはずよ
ねぇねぇ知ってる?
何を知ってる?
愛を選んだ少女の末路
想い人からの愛が欲しくてお金を貢いで侍らせたって
でもでもそれは幻想だったの
愛のために片方捨てた
酷い末路よ愛の少女
まぁ彼女がいいならいいんじゃない?

ねぇねぇ知ってる?
今度は何かな?
金を選んだ少年の末路
愛より金がひたすら欲しくて生まれから全てやり直し!
でもでも親からも見て貰えなくて
果てには世界からも消えちゃった
悲しい末路ね金の少年
まぁ彼がいないかいるかなんて関係ないじゃない?

ねぇねぇ知ってる?少女のその後
知ってる知ってる結ばれたって!
彼女のカタチで愛を見つけたの
真実の愛は存在しないけど運命的な出会いはあるってさ
恋する少女の間ではその手の噂で話は溢れる
まるで自分たちが生み出したかのように自慢気に語る
3番ホームのドアの締まり口君の手が消えるその時に
自分は静かに恋をした
叶えられない。だからselect
愛か金か。絶望か。
私の答えは決まらないからまだこの暗い路地を彷徨うの
ずっとずっと変わらない
ずっとずっと変わらない

Next