secret love
自ら選んだ愛し方だった。
誰にもこの胸に秘めた思いを教えたことはなかった。
「好きな人とかいないの」
何回も聞かれるこの質問に
「いないよ笑」
といつも嘘をついていた。
だいすきな友達に嘘をつくのは心が痛かったけど、
わたしは誰にもこの気持ちを知られたくなかった。
どうして私はこんなにこの恋を秘密にしていたのだろう
わかってる。
恥ずかしかったわけではない。
自分の好きなように好きでいたかっただけ。
あなたは私の人生で出会えた光みたいな存在だった。
話せなくても、近づけなくてもよかったの。
ただ遠くから君を眺めてるだけでよかったの。
あなたにどう思われるかはどうでもよかった。
あなたに出会えたから、あなたが変えてくれたから、
自分の世界が明るくなった。
だから、自分の中だけで誰にも刺激されることなくただ純粋に大切に守りたかったの。
誰かに触れられたら壊れちゃう気がしたの。
それなのに、もう眺めることもできなくなった今、
あなたが恋しくてたまらない。
話したくて近づきたくてたまらない。
自分の心の中で大切に大切に守ってきた何かが壊れてしまっても構わないって思うくらいに、苦しいよ。
そのくらい会いたいよ。
あなたとの日々を思い出すだけで、涙が溢れてくるよ。
ねぇ、今何してるの。
この気持ちを秘密にしなければ、何か変わっていたのかな。
8月31日、午後5時
過ぎた時間はもう戻ってこない
これって当たり前の事だ。
今この瞬間ももう一生戻ってこない。
当たり前の事だし、意識せずとも承知してること。
でも、ふとあの日々を思い出すとこの事実がとてつもなく切なく感じてくる。
だいすきな人たちに囲まれて過ごしたあの日々が。
自分を認めてくれるあたたかい人たちが作り出してくれる優しいあの空間がたまらなく恋しい。
もう絶対一生あの瞬間は戻ってこない。
どうしてもっと大事にしなかったのだろう。
募る後悔、この先の不安。
戻らない時間は大切な思い出としてこれからを生きて行く糧にすればいい。
よく聞く言葉。
綺麗事。
もう一度戻りたい。
もう二度と戻ってこない。
あの瞬間も、この瞬間も。
わたしは今この瞬間をどう過ごすべきだろう。
夏草
人は本来、次の世代に命をつなぐために
「相手を好きになる心」を持ってる。
恋って素敵なものだと思う。
だけど、多くの人が人生の中でたくさん恋をする。
その人が大切だったんじゃないの。
その人が好きだったんじゃないの。
なんで他に好きって人ができちゃうの。
恋って脆い。すぐ壊れちゃう。それってほんとに怖い。そして切ない。
私にもこの恋を忘れて、新しい恋へと進む日が来るのだろうか。私にはその自信がない。
でも、夏草が夏の光を浴びて再び立ち上がるように、
人もまた、希望を見つければ何度でも立ち上がれるものだろう。
もう一歩だけ、
あなたを思い返していて気づきました。
あなたは本当に優しい人でした。誰に対しても。
私は人と話すのが怖かったのかもしれません。
自分の言葉が人にどう思われるのか、それが怖かったんです。だから、うまく話すことができなかった。
でも、あなたは否定をしない。
ちゃんと話を聞いてくれる。
私は人の目を気にしすぎちゃうから、人から言われたその人にとっては何気なくて悪意のない言葉でも勝手に傷ついてしまうことがあります。でも、思い返すとあなたの言葉で傷ついたことはありません。
話していると温かい気持ちになれた。声が、言葉が、目が落ち着かせてくれて、安心感がありました。あなたと話している時、とっても居心地がよかった。心から優しい人だったんだな。常に優しくて、それで誰にも態度を変えないからみんなに好かれていたんだね。
素敵な人を好きになれてよかった。
私も負けないくらい素敵な人になって見せます。
最後にそれだけ頑張らせてください。
8/14(木)【君がみた景色】
「ねぇ、空ってどんな色?」
ふと、隣にいる彼にこんな質問をしてみた。
「え、急にどうしたの?笑」
隣にいる彼はちょっと困惑した様子でそう答えた。
雲一つ見えない快晴の日だった。
私は彼と近所の河川敷で隣り合いながら大好きな景色を見ていた。
「空の色かぁ。あお、、、、、、、」
私の不意な質問に、「急に何?笑」って笑ってバカにするくせに、結局真面目に答えてくれる彼。
そんな彼が愛おしくてたまらない。
「見たまんまでいいんだよ。私はね、今君が見ている景色を知りたいの。だから、あなたの言葉で教えて。」
「、、、空は青いよ。でも今日はちょっと雲が多めだなぁ。」
どこか切なそうにそう答える彼。
「そっか。今日は雲があったのかぁ。」
「教えてくれてありがとね。そろそろお家帰ろっか!」
そう言って私は立ち上がる。
彼もちょっと遅れて立ち上がる。
大好きな彼の腕を掴む。
歩幅を合わせてゆっくり家への道を歩いていく。
「一緒に歩いてくれてありがとね。」
「これからも俺がずっと一緒に歩くよ。」
彼がくすっと笑いながら言う。
「じゃあ、急にいなくなったりしないでね!
私いなくなっちゃったら探せないからね!笑」
「いなくならないよ笑」
この時間が好きだ。
大好きな人といつもの道を歩いていく。
歩きながら感じる風、匂い、体温、全部が大好きだ。
幸せだなぁと感じながら、上を見上げる。
彼が教えてくれた景色はやっぱり雲ひとつない青だった