台風が過ぎ去って
暴れるだけ暴れて去って行った
各地に点々と被害を残しながら
過ぎ去ったその後には
何事も無かったように
天気は回復し平穏に戻る
まるで人が怒り狂って
我を忘れて暴れて
怒りがおさまった頃には
何事も無く平穏となる
被害を受けた者は覚えてはいるが
被害を起こした者は忘れている者もいる
時が経つにつれ風化すればまた
忘れてしまう
毎年の事なれど
台風とは一時の怒りなのかもしれない
ひとりきり
あの時から僕はずっと
何が悪かったって?
沢山あると思うんだ
勿論、お互いあったさ
僕だけが悪いとは思わない
溜まりに溜まった事が
風船のように膨らんで
破裂したんだ
だからきっともう
空気のように見えないし
この場には残ってないんだ
これでよかったのかな?
正直わからないけど
お互いの為に
これで良かったのかもしれない
お互いひとりきりになって…
また縁があったら出会うのだろう
Red,Green,Blue
怒りが心から込み上げてくる時
心に熱を持つ
恥ずかしくなったりしても
体温が上がる
そんな色がRed
平穏で静かなる時
自然に近く心休まる色
何となく目に優しく思える
そんな色がGreen
極めてに冷静に
時に綺麗に時に冷たく
そして心が段々と落ち着いていく
そんな色がBlue
仲間になれなくて
ずっと一人
きっと一人
必ず一人
それは何故かって?
理由は色々あるよ
他にもあるよ
自分勝手でもあるし
信用出来ない事もある
そもそも一人好きって事もある
人に迷惑かけたくない
なぁんて理由もさ
人には多種多様に思う事があるのさ
ここまで生きて来た過程なんてものもね
仲間になるって、難しい事なんだよ
その人によってはね
雨と君
肌に少し刺さるような
軽い痛みを感じる雨に
傘も差さずに立ち尽くす
君がいる
びしょ濡れの君は
眉一つ動かす事なく
一点を見つめている
僕は傘を差しながら
君の元へと向かう
近づくとわかる
君は肩を揺らしながら
泣いていたんだ
涙と雨がわからないくらい
僕はそっと君に傘を差し
一緒に歩こうとするが
君は立ち止まったまま
雨が止むまで君と共に
傘を差しながら
ずっと君の話を聞いていた
雨が止むと共に
君も少しだけ晴れやかに
微笑んだ