クリスマスの過ごし方
→異教徒らしく普通にすごします。
小学校とかの出席確認で「〇〇くん」、手を上げて「はーい」とかやるけど、フランス人は「プケザーン」とか「プケゾン」みたいに聞こえる言葉で返事をして、ハイル・ヒトラーみたいなポーズはしない。
何言ってるんだろう、と思ったら、この「プレザン」はprésent で、「ここにいます、いてまっせ」の意味らしい。
たぶん同じ語源の言葉なのに、場所によってはぜんぜん違う、きっとお互いに分からない使われ方になってる。なぜか女性でもこのまま。
柚子の香りって、冬至の柚子湯かちょっと気がきいた湯豆腐ぐらいしかわからないな。
しょうがないからWikiを見たら、柚子の花は優美な夏の季語で、花言葉は「健康美」とか「恋のため息」らしい。
一気に洋風になっとる。
ベルの音、といえば駅の発車、黒電話が鳴る、玄関の呼び鈴、お客さんが会計待ち、歳末大売り出しのくじ引き、火災報知器のテスト、あとはポケベル。どれもみんな電子音になったり、なくなったり、ベルそのものを見かけることもなくなった。
唯一残っているのは自転車のベルの音。
今でもなぜかあれは、とてもいい音で響く。
フロムソフトウェア社の○にゲーとかもするんですけど、あれって単純に難しいだけではなくて、すごく絶妙に意地も悪い。
いやなタイミングを見逃さずにいやらしい攻撃をしてきたり、逃げ場がない状況には計算され尽くしたいやらしい障害物が置いてあるんだけど、そういうとてもいやらしいことを、デカくて怖い異形のボスが仕掛けてくるので、なかにはクソボスとか呼ばれている方もいる。
だからクソボスによっては、ゲーム進行に影響がなければ、嫌がられて1回しか戦ってもらえなかったりもする。
そこで思い出すのが、風雲たけし城という番組があって、そこに参加者が迷路を駆け抜けるコーナーがあった。
この迷路のセットが、屋外のどこかの泥濘の中に作られていて(おそらく緑山スタジオ)、さらに迷路内にはゴツくて恐ろしげな二人、丹古母鬼馬二さんとストロング金剛さんが配属されていて、迷路で逃げ惑う参加者に恫喝しながら襲い掛かり、容赦なく迷路の外の泥沼に叩き落とすという阿鼻叫喚が繰り広げられていた。
ちなみにこの風雲たけし城、海外でも放映されてて大人気だったらしいんだけど、そこで思ったのは、たぶん丹古母さんもストロングさんも、収録の合間は実はいいおっさんで、いかに楽しく絶叫して泥まみれになってもらうか、あれは極上のすごいサービス精神だったんだと思う。
そう思えば、フロムゲーのクソボスたちも、プレイヤーに楽しく「うげげげ、クソがあ〜!(cv.笑顔の時間)」とか言ってもらうためのサービス精神のかたまりで、ステージが終わればきっと楽屋に帰って、楽しそうに反省会してるに違いない。
ここまで分かってしまえば、火の巨人もスピラの査問官も、一緒に楽しく遊んでくれる実に良く出来た、愛すべき仲間ですよ。