Ryu

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7/30/2025, 3:35:25 AM

ボヤッキー。
昨日、「もう、あと二日で七月も終わりか。結局、災難なんて起きなかったな。あんなに騒がれてたのに」と思いながら帰宅した。
そして今朝、M8.8の地震と津波警報。
このタイミング。不安を煽る。
現時点では被害の状況も見えないし、願わくば肩透かしであって欲しいと願うが、東日本大震災の惨状も目の当たりにしてきた我々は、決して対岸の火事で済ますことは出来ない。

あの二日だったのにな。
乗り切ったと思ったのにな。
身構えていない頃を狙ってやって来るのが災難か。
この絶妙なタイミング。
この先、被害が拡大していかないことを切に願う。

7/29/2025, 4:39:57 AM

虹のはじまりは、太陽と雨粒。
探すまでもなく、当たり前に存在する。
タイミングとしては雨上がりか。
そこに陽が差して、大気中の水滴に反射して七色に輝く。
素晴らしい自然が生み出す現象だ。
人間が作り出すものと競い合うように、自然はその驚異を見せつけてくる。
例えば、花火と虹。
大空に描かれる作品として、趣きは違えど同様に美しい。

この夏の暑さもそうだ。
数ヶ月前の涼しさが思い出せないほど猛暑な日々が続いているが、人間はそれに対抗しうる技術を次々に生み出している。
…あまりの暑さに、技術が追いついていない感もあるが。
願わくば、自然に抗うものではなく、花火と虹のように美しさを競い合うものであって欲しい。
我々人間だって、この自然の驚異が生み出したものに違いないのだから。

虹のはじまりを探して、それは当たり前に存在する要素の組み合わせだが、それが虹を生み出す確率はそう高くない。
だから人は、虹を見つけると喜びを感じる。
花火のように大勢の人々を集めることはなくても、どこかで偶然出会えたら、きっとその心に小さな幸せが芽生えるだろう。
虹のはじまりは、人の幸せのはじまりなのかもしれない。

7/28/2025, 2:52:55 AM

猛獣が吠える。
この契約が取れなかった穴埋めはどうする気だ?と。
知らん。誠心誠意の交渉を断った相手に聞いてくれ。
声にならない思い。
声に出しちゃならない思い。
ガオーガオーと吠える獣は、吠えるだけの権力を手に入れている。

エレベーターホールで、同僚から飲みに誘われる。
溜まった憂さを晴らすべく、景気よくパァーっと行かないかと、昭和のような誘い方で。
どうせまた、お前の業績自慢をされるんだろ。
そしてその後は、こーゆーとこ直すべきだの説教三昧。
美味い酒なんて飲めるわけがない。

俺は帰るよ。
俺にとってのオアシスが待っているから。
お前と飲む酒じゃ、猛獣に襲われた俺の心は癒せないんだ。
他愛のない、いつもの光景。ただ、そこにあるもの。
我が家という名のオアシス。
猛獣の雄叫びも、自信家の説教も忘れて、新しいアニメの配信で盛り上がる。

オアシス、なんて平和的な名前を付けて、喧嘩ばっかりしてる兄弟バンドもいたっけな。
彼らの歌は、ファンの心にオアシスをもたらしてくれたけど、そんなにいがみ合っちゃ名曲まで薄汚れてしまう。
言い争っても、心のどこかでつながっていて欲しい。
世界にたった一人の、兄弟、家族なんだから。
それは、誰にとってもオアシスであって欲しい。

7/27/2025, 1:55:51 AM

涙の後は、笑顔に返ろう。
少し時間がかかってもいい。
表情筋を働かせて、無理矢理でもいい。
あとから心もついてくる。
君の心は、君がコントロールするんだ。
涙の跡は、必ず乾いて消えるから。

優しい涙も悲しい涙も、きっと誰かの心を曇らせてしまうから、ひとしきり泣いた後は笑顔を取り戻そう。
歪な笑顔だって、脳が「笑ってる」と認識すればこっちのもんだ。
自分は楽しいんだと誤認識してくれる。
そして、誤認識はいつしか本心に変わり、自分による自分のためのマインドコントロールが完了する。

涙の跡が残っていてもいいよ。
それは君が頑張った証。
気付いてくれる人だってきっといる。
無理に拭き取ったり、メイクで隠そうとせずに、自然に乾くのを待って、あとは顔を洗って前を向こう。
その頃には、新しい陽が昇る。
やり直せる一日が始まる。

7/26/2025, 1:00:48 AM

半袖を腕まくりして、二の腕全開。
そこに、一匹のカエルのタトゥー。

「なんで…カエル?」
可愛いイラストの感じのカエル。
タトゥーとして入れるには似つかわしくない。
「別にいいだろ。若気の至りだよ」
「どんな若気だよ。カエルが好きなの?」
「そりゃ嫌いじゃないけど…このカエルは特別」
黄色くて、目がデカくて可愛い。
ニッコリ笑っている。
「特別なんだ。名前とか、あるの?」
「名前は…ピョン吉」
「…ん?なんか聞いたことあるな」
「昭和の頃のアニメに出てきたカエルだよ。Tシャツにプリントされてて…生きてた」
「生きてた?プリントされてて?」
「まあ、実際には、主人公のヒロシがつまずいて転んで、そこにいたピョン吉が潰されてペチャンコのまま、Tシャツに貼り付いてしまうんだ。それから、平面ガエルとしてヒロシのTシャツで生きることになる」
「なんだそりゃ。昭和ってハチャメチャだな」
「サブスクで見たんだよ、何の気なしに。そしたら、ハマっちゃって」
「…なんで?そんなに面白いの?」
「面白いし、ピョン吉が好きで。それで、このタトゥーを彫った。Tシャツは脱がなきゃいけないけど、これならずっと一緒にいられるから」
「嘘だろ。突っ走りにもほどがある」
「まさに、突っ走るんだよな、こいつ。何しろ『ど根性ガエル』だから」
「…どーゆーこと?」
「いや、だから…」

言葉の途中で、彼は走り出した。
もの凄い勢いで、駅前のたこ焼き屋台に向かって。
こいつ、そんなに腹減ってんのか?とも思ったけど、彼の二の腕の一部分が少し、盛り上がっているように感じたのは…気のせいだろうか?

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