この週末、どこにも行かないで過ごした。
リビングのソファに座って、ずっとスマホかテレビの画面を見てた。
不健康極まりない。
だけど、外は暑くてさ。もはや夏の暑さ到来だよ。
エアコンの効いた室内に籠もりたくなる。
ゲームをしたり映画を観たり、YouTubeを漁ったり。
生産性はほとんど無く、ただただ無為な二日間だった。
だけど、考えてみれば、休日にまで生産性を上げる必要はないよな。
特に何の予定もない週末なら、一番安らげる我が家でのんびりと過ごせればいい。
ただ何となく、「人生は進んでゆく」という事実が、「こんなんでいいのか?」と思わせる。
何かしなくちゃ、この時間がムダになっているのでは?と。
例えば、職場の同僚がLINEで「ロードバイクで海まで走ってみた」とか言って画像を送ってくる。
青い空と青い海をバックに、笑顔で自撮りの画像を。
そうすると、「休日の過ごし方の正解はこれなんじゃないか?」なんて、自己否定が開始される。
正解なんてないのに。
どこかに出かけなくちゃいけないルールもない。
もしかしたらLINEの彼も、走ってる最中に「この暑さはヤバいぞ。家でのんびりしてれば良かった」なんて後悔した場面もあったかもしれない。
「そっちが正解だったかも」なんて。
正解なんてないのに。
…そうやって、あーだこーだと自己弁護を繰り返す。
これが一番良くない休日の過ごし方かもしれない。
それぞれがそれぞれのやりたいことをやれば、それでいいんだろうな。
まあでも、健康維持のためにも体は動かさなくちゃ。
どこへ行くかじゃなくて、何をするか、だ。
そろそろ、沈黙状態のエアロバイクを復活させよう。
エアコンの効いたリビングで、有酸素運動をしよう。
テレビの画面には、青い空と青い海の画像でも流して。
駅からの通報を受けて、近くの交番から駆けつけた。
「刃物を持った男が、駅のホームをうろついている」
それだけの情報だった。
駅に到着してまもなく、対象の後ろ姿を確認し、後を追う。
男の右手には、鈍色のナイフ。
フードを被り、背中を丸めて、人の流れに逆らって歩いてゆく。
人混みをかき分け、君の背中を追って。
見覚えのある背中。
心が潰れそうなほど悲鳴を上げている。
男が、一人の女性の前に立ち、ナイフを持った右手を振り上げた。
私は、腰のホルスターから拳銃を抜き、警告を発しながら、その照準を息子に合わせた。
好き、嫌い、の花占い。
むしられる花が可哀想だ。
一介の花に人の恋路を占う力なんてない。
てゆーか、人の恋路なんてどーでもいい。
一生懸命に咲かせた花びらを、拷問のように一枚一枚むしり取るなんて、鬼畜の所業ではないだろうか。
そんなあなたを誰が好きになる?
ABOの血液型占い。
体の中を流れる液体で、人の性格が決まるの?
モノを考えるのは頭なのに?
人をたった4タイプに分けるなんて、無理な話だと思うよ。
相性だって、その組み合わせは数え切れないほどあって、A型とO型ならうまくいくとか、そんな単純なもんじゃない。
人を好きになる要素に、赤血球や白血球は含まれない。
じゃあ、4より増やして12星座占い。
いや、まだまだ足りない。人はまさに十人十色。
しかも、生まれた日によって星座が決まり、その星座で今日の運勢を占ったりする。
生まれた時点ですでに未来が決められてたってこと?
そんな人生嫌だな。毎日頑張ってるのに。
未来は自分で切り拓きたい。
あとは⋯タロット占いとか水晶占いとかあるけど、そのノウハウを知らないので何とも言えない。
上の3つも、何とか頑張って否定してみた。
全部、やったことあるし、真に受けてワクワクしたことも、ドンヨリしたこともある。
好き、嫌い、で言うなら、イイ結果が出た時には好きになる。
人間ってそんなもんだと思う。
朝目覚めると 外は雨降り
テンションが下がる 気持ちが塞ぐ
空にはダークグレーの雲が低く立ち込めて
何ひとつうまくいく気がしない
今までもそうだったろ 心が騒ぐ
I don't want to go anywhere
I want to stay locked up in this place
このまま雨の香りに包まれて
昨夜の涙の跡も乾かないまま
こんなはずじゃなかった
こんなはずじゃなかった
うまくやれるはずだった
晴れ渡る気持ちで 朝を迎えるはずだった
電車に揺られて 窓の外の雨
憂鬱に眺めてる 気持ちが沈む
誰かを傷付けたり遠ざけたりすることじゃ
何ひとつ守ることなんて出来ない
今までもずっとそうだった 心が痛い
I don't want to go anywhere
I want to stay locked up in this place
このまま雨の香りに包まれて
昨夜の涙の跡も乾かないまま 消えてしまいたい
こんなはずじゃなかった
こんなはずじゃなかっただろ
うまくやれるつもりなんてなかったけど
晴れ渡る気持ちで 朝を迎えたかっただけ
I don't want to go anywhere
I want to stay locked up in this place
雨の香り 涙の跡
そこから何も生み出せず こんな歌にしてやり過ごす
こんなはずじゃなかった
こんなはずじゃなかった
うまくやれるはずだった
晴れ渡る気持ちで 朝を迎えるはずだった
あなたとわたしを繋ぐ糸は、釣り糸のように透明で見えづらいけど、あなたが水面下でどれだけ暴れても、断ち切れず私のもとへ引き寄せるだけの強度がある。
だから、好きに遊んでくればいいよ。
結局あなたは、私が用意した餌に飛びつくはずだから。
私が用意した餌は、あなたが一生遊んで暮らせるだけのお金。
だけど、釣り上げられたら覚悟して。
リリースなんかしない。お金も使わせない。
あなたはまな板に乗せられ、私の腕で好きなように調理されるの。
口に刺さった針は外さないわ。二人の記念だから。
その後?
決まってるでしょ。釣った魚は美味しく食べるのよ。
全部、丸ごとね。二人の記念も私のお腹の中に。
さて、じゃあそろそろ、釣りに出かけようかな。
今日は絶好の釣り日和。
あなたも元気に泳ぎ回ってるだろうから。