持論かまします。
なんで浮気とかするんだろう。
人生を棒に振るかもしれないのに。
野生の獣でもないのに。
理性があって、やっちゃヤバイこと分かってるのに。
例えばいろんな種類のお菓子があって、どれでも食べていいよって言われたらいろいろ食べちゃうけど、あっちは他の人にあげるものだから、これ以外は食べないで、って言われたら我慢できる。
大人だし。
お菓子と違って人間が相手なら、向こうからの誘惑とかが付加される場合もあるけど、人間だからこそ軽々しく手を出したらヤバイって、警戒や不安の方が先に立ったりしないのだろうか。
不倫は文化だ、なんて言葉が一時期流行ったこともあったけど、そんな訳ない。
そんな文化が生まれたとしたら、それは人が退化してることの表れだと思う。
獣なら気にせずにやることだから、そこまで成り下がったってことになる。
子供が、あれ欲しいこれも欲しいと泣いてるのを窘めるのが大人。
その大人が、自分の子供の未来さえも壊しかねない行為をやってのける。
なまじ知恵があるから、あーだこーだ言い訳するけど、ただ単に欲望に流されてるだけだからね、それ。
駄々こねる子供以下ってこと。
浮気はともかく不倫は違法だそーだし、どー転んでも正当化なんて無理。
なのに、世の中はそんなゴシップで溢れてる。
そしてその陰で、きっと誰かが泣いている。
その泣いている誰かは、自分にとって大切だったはずの人。
何故その人に対して、「ただ君だけがいれば」の気持ちでいられないんだろう。
巷ではこんなに、体のいいラブソングが大量生産されているのに。
まあ、聖人君子にはなれないけどね。
そんな人生つまらない。
だからこそ、ともに過ごしたい誰かを大切に、こんな人生で良かったな、と最後に思えるような、ダサくない生き方をしたいと思ってる。
そしてもし、違う世界に生まれ変わることがあるのなら、浮気とか不倫とかの概念のない、誰も悲しまずに自由恋愛が出来るような世の中に…自粛。
船にだって航路ってもんがあるけどさ、そこには白線が引かれている訳でもなく、ガードレールがある訳でもなく、ましてや線路が敷かれている訳でもない。
広大な大海原の上を進む自由な旅路だ。
未来への道のりだってそうだろ。
どう進むのかは自分で決めるんだ。
時には荒波に揉まれたり、海賊に襲われたり、氷山に激突して沈没するかもしれない。
それでもこの船旅のチケットを手に入れたのなら、楽しみながら先を目指すしかないよね。
それぞれが乗る船だって違う。
運良く豪華客船に乗れた者もいれば、手漕ぎボートやスワンボートに乗ってる人だっている。
浸水して、沈没寸前の舟だってあるだろう。
もしかしたら、救命ボートがピンチから救ってくれるかもしれない。
いずれにせよ、与えられた自分の船で、この海原を進むんだ。
海の水が塩辛いように、社会の荒波も甘かぁない。
だけどきっと、穏やかな凪の日だってあるだろう。
そんな日には、エネルギーをいっぱいチャージして、新たな船出に備えよう。
未来は水平線の向こう。
何も見えやしない。
でも必ず、ゴールには辿り着ける。
そのゴールまでの航海を、どんな船旅にするかが重要なんだと思う。
操舵に悩んだり、座礁して途方に暮れたり、仲間の船に曳航されたり、嵐に遭って船室に籠もったり、天気のイイ日は甲板で日向ぼっこしたり。
未来への船旅は、ワクワクドキドキすることだって…それなりにある。
だから今日も、舵を取れ。
もう終わりだよ。
人生を悲観した者たちは、深い森の中へ消える。
命の終わりを迎える場所を、静かなる森に求めて。
だが、静けさの漂う森の奥深くには、たくさんの命が息づいている。
命の終わりを迎える場所でなく、生まれ出づる場所なのだ。
人間だけが、思い違いをしている。
さあ、帰れ。
お前たちの生き続けるべき場所へ。
笑い、苦しみ、嘆き、憤り、命を燃やし続ける場所へ。
生命を得たものが、自らそれを手放すなど、私たちには思いもよらぬこと。
私たちの静かなる森へ、その歪な死生観を持ち込んではならない。
さあ、帰れ。
お前たちの住む世界には、コンクリートジャングルが広がっている。
そこでどんな決断を下すのかはお前たちの自由だ。
お前たちが作り上げたものだから。
生を無駄にする愚かな決断も、私たちが咎める筋合いはない。
だけど、理解はし難いな。
静かなる森を破壊し、私たちを奥深くに追いやってまで、お前たちが築き上げた理想郷がこれなんじゃないのか?
食物連鎖の頂点に立ち、万物の王として君臨するのは、お前たち人間だと思っていたが、どうやら買い被りかもしれないな。
その生の終わりを望む王がいるものか。
ましてや、これほどの進化を遂げているというのに。
・ ・ ・
与えられた命を捨てようと思うほど、複雑な思考回路を持ってしまった私たち人間の、呪われた性だ。
お前達には分かるまい。
森を捨て、この世界を作り上げた私達だけが、引き受けてしまった悲しい性だ。
だからこそ、その命の終わりを、静かなる森で迎えることを願うのかもしれない。
ともに生きるべきお前達が暮らす、命の故郷を求めて。
夢を描けって言われても、夢って目覚めると忘れちゃうんだよな。
動画で保存して、後でスマホで見られるといいんだけど。
あーこのシーン怖かったよなーなんて。
で、動画編集して雰囲気バッチリの音楽なんか付けて、出来のイイやつはYouTubeにアップロード。
他人の夢の話ほどつまらんもんはないとかいうけど、そこは編集の妙で上手いこと…そんなんで誤魔化してるYouTuberを見習って…失敬。
まあ、そっちの夢じゃなくてあっちの夢なら、簡単に忘れ去ることもないとは思うけど、描くほど立派な夢なんて、持ち続けてる人もそんなにいないんじゃないかな。
もっとこう、漠然としてるというか、選択肢もいくつかあって、これじゃなきゃって固定することもなく…。
夢ってさ、叶ってみないと分からないこともたくさんあるから、明確に描くのは難しいんじゃないかと。
描けるってことは見えてるってことだもんね。
明確な夢は、夢じゃなくて計画だったりする。
とはいえ、夢のない暮らしなんて寂しすぎる。
夢は見たいな。どっちの夢も。
描くのは…今後の技術の進歩にでも期待しようか。
このケーブルがさ、もうちょっとのところで届かないんだよ。
これとこれを繋ぎたいんだけどね、ちょっと長さが足りなかったみたいだ。
いやね、こっちの方が、最近パワーが足りなくなってきてね、まだまだ余力のあるところから、燃料を送ろうかと思ったんだけど…余計な心配だったかな。
でもほら、燃料不足だと動きも鈍くなって、そのうち活動停止しちゃいそうだなって。
そう、バランスって大事でしょ。
活力に違いがあると、争いどころか一方的な支配が生まれるかもしれない。
…ん?何の話かって?
いやだから、君達の住む星の燃料問題だよ。
今現在頼ってる石油やガスなんかの化石燃料も残りあとわずかでしょ。
分かってる?
燃料が枯渇した後の世界を想像したこと、ある?
今までのような当たり前の生活なんか出来っこないからね。
そこでだ、あっちの資源豊かな星、タイオニアからケーブルを引っ張って、あの星ならではの資源を伝送してもらおうと思ってな。
救世主たるこの私の計らいだ。感謝せえよ。
ところが、このケーブルじゃ届かないときた。
これは神様、うっかりミス。
もう、銀河町のヤマダ電機も閉まってるし、まあ、仕方ないな。
今から、君達の星、地球をグイッと動かします。
タイオニアに方へ、三光年ほど。
うんまあ、太陽系の構成がちょっとばかり変わっちゃうけど、資源枯渇よりはマシでしょ?
ん?そんなことして、地球上の君達は大丈夫なのかって?
まあ、そーだな、絶滅はしないでしょ。
…保証は出来んけど。
え?
救世主というより破壊神だって?
失礼だな、君は。
まだまだ私なんて、かの神の足元にも及ばない。
届かない憧れの存在だよ、シヴァ様は。