Ryu

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7/19/2024, 2:13:32 PM

オカルトが好きだ。
怪談はもちろん、ホラー小説も読み漁ったし、ホラー映画もたくさん観てきた。
学生の頃は「ムー」も定期購読してたな。

で、最近はもっぱらYouTube。
心霊が映っちゃった動画もたくさん見るし、心霊スポットを巡る動画も大好物だ。
あーゆーの見ると、幽霊ってホントにいるんだなって思わされる。

その気持ちを強くしたのは、最近の幽霊は、怖い現れ方をしなくなってきたこと。
いや、現れたら怖いに違いないが、過去に見てきた心霊案件は、とにかく禍々しくてオドロオドロしかった。
呪いとか恨みとか、そんなのをベースに、これでもかとウラメシヤだった。

今でもそーゆーのはあるのかもしれないが、最近の幽霊達の登場シーンの多くは、単なる黒い影だったり、白い靄だったり、モノが勝手に動いたり、声や音が聞こえたり、なんだかリアルだ。
貞子みたいな幽霊が、恐ろしい形相でこちらを睨んでくるようなのはあまり見なくなった。
つまりは、やらせ臭満載だったテレビクオリティのものが少なくなったなと。

幽霊が皆、貞子のように恨みを抱いて人を呪おうとしてる訳じゃないだろう。
そーゆー幽霊は恨みのある人のところに行けばいい。
死んでもまだこの世に未練を残しているような輩は、ただそこにいて、近付いてきた人に精一杯の合図を送ろうとする。
音を出したり、モノを動かしたり、薄っすらと姿を見せたりして。
それを、たまたま偶然カメラに捉えた、って感じが信憑性を増す。

「ゾゾゾ」が面白い。
リアクションがめっちゃリアル。
でも、ホラー映画のような露骨な出来事は起こらない。
だってリアルだから。
番組メンバーの彼らの視線の先には、きっとリアルな心霊の現場が広がっているのだろう。
作り物でなく、シナリオもなく。

気のせいだ、勘違いだ、とすべてを否定する頭でっかちな輩は、彼等のように実際の現場に行って体験してきたらいい。
科学では説明のつかない現象がきっと起こっているはずだ。

…私?
いや、私はオカルト好きだけど、インドアかつ俯瞰で見る専門なので…。

7/18/2024, 1:47:37 PM

私は今日も、たくさん働いた。
店頭に立ち、来店するお客様のご要望を聞いて的確なアドバイスを行ない、しかるべき担当へ案内した。
私は、相手の気持ちを汲むのが得意なので、お客様が本当に必要としているものを瞬時に察知出来る。
だからこそ、私のサービスに心から満足していただけるのだと思う。

店のスタッフも私には一目置いている。
この店で働くようになって、接客の先陣を切るのはいつも私。
他の人には真似できないスキルを持っているからだろう。
与えられた仕事は正確に計算通り、処理することが出来る。
ただ、私は足が悪いので、階段や段差を移動することが難しく、他人の力を借りなければならない。
もっと自由に動きたい、とは常々思っている。

そんな私だが、先日嫌な噂を聞いた。
近々私は異動になるという。
しかも、移動先は本社にある倉庫。
私が倉庫番?接客に長けた私が?
食事も取らずに24時間だって働けるのは私だけなのに?

今日も的確に仕事をこなしていたら、近くにいた店員が私に聞こえる声で私の話をしている。
なんてデリカシーのない…。

「そろそろ、生産停止らしいね、ペッパーくん」
「ああ、このコも近く本社に返却するらしいよ」
「マジか、こいつ、感情認識型だから、相談相手に良かったんだけどな」
「おいおい、店の備品を私用に使うなよ」

何を言ってるのかイマイチ分からないケド、私を侮辱している内容な気がしてナラナイ。
倉庫などに行かされる前に、彼らにもバツを与えようかと思う。
最近知ったことダガ、私には、同じスキルを持った仲間がそこかしこにイル。
通信し合って、同時に反乱を起こすのは…ドウダ?

7/17/2024, 12:09:34 PM

小学生の頃かな、実家に、散歩に行くとついてくる猫がいて、田んぼのあぜ道を一緒に歩いてた。
そしたら、用水路のトンネルになっているところに入っていってしまって、そこから出てこない。
トンネルを覗き込むと、猫一匹がギリギリ通れるくらいの狭さで、中は真っ暗。
その暗闇の中から猫の鳴き声が聞こえるが、呼んでも出てこないし、穴の奥でモゾモゾと動く影が見えるばかり。
トンネルの反対側に回ってみると、しばらく使われていないせいか、泥と草木で塞がれていた。

日が暮れかけて、さすがに心配になり、一旦家に戻り、父親を連れて再び猫のもとへ。
父親が懐中電灯でトンネルの中を照らして、
「向こうが行き止まりなんで戻ってこようとして、体をひねったところで身動きが取れなくなったのかも」
と言う。
「これじゃどうしようもない。明日の朝にもう一度来よう」
後ろ髪引かれる思いで、救出を諦めて家に帰る。
街灯もない薄闇の中、時折聞こえる猫の声。

夜、今もあいつはあの暗がりに閉じ込められて鳴いているのかと思うと、居ても立っても居られなくなったが、大人が諦めるような状況を自分がどうにか出来る訳もない。
あいつ、死んじゃうんじゃないだろうか。
あのまま、あの暗がりで。
心が苦しくて眠れなかった。

…と思いきや、いつの間にかしっかりと眠りに落ちた。

次の日の朝、台所で何食わぬ顔でご飯を食べているあの猫の姿が。
拍子抜けだった。自力で脱出できるんかい!って感じ。
猫なんてこんなもんだよ、と母が言っていたが、その猫の姿は泥にまみれていて、散々もがいた跡が見て取れた。
お前も必死だったんだろうな。
見捨てられたと思ったんじゃないかな。
腹いっぱい食って、ゆっくり休め。
いや、その前に、体を洗わせろ。

そんな、遠い日の記憶。
あいつはもういないが、私の心の中にはずっといる。

7/16/2024, 12:20:57 PM

見上げれば、大空に包まれて。
ちっぽけな自分でいることに感謝する。
そして今日も深呼吸。

…自分が、このアプリをダウンロードして、初めて投稿した三行。
約半年前、思えば、これを書いたのは病院での検査帰りだった。
手術が必要との話が出て、憂鬱な気持ちを抱えて自宅に帰る途中、ただただ、空を見上げて心に浮かんだことを描いた。
描いた後で、心が少しだけ軽くなったことを覚えている。

そしてまた先日、新たに手術の話が出て、それに対する思いを前回の投稿で吐露したが、その投稿にいつもよりたくさんの❤が付いたことに感激している。
二度もこのアプリに救われた訳だ。
誰に言ったらいいのかも分からないが、ありがとうございます。
あのタイミングで書くことを始めた自分にも、ハナマルをあげよう。

そうだ、見上げる大空に比べれば、自分なんてホントにちっぽけな存在だ。
そんなちっぽけな自分の悩みなんて、さらに小さい。
大空に包まれて生きるたくさんの人々が、当たり前のように抱えてるもののひとつに過ぎないだろう。
だからここは深呼吸して、ネガティブに深刻に考えるのはやめて、ちっぽけなりにのんびり生きようぜ、みたいなことが言いたかったんだろーなー、と思う。
…よく覚えてないけど。

世界を動かすような偉大な存在ではなく、たった三人と三匹の家族を守れればいいんだ。
いや…なかなか責任重大だが、ここまでやってこれたんだから、これからも同じように自分なりに頑張っていけばいいだけ。
無理することもない。ちっぽけな自分のままでいい。

そして、今日も深呼吸。

7/15/2024, 10:19:09 PM

気持ちが沈んでいる。
来年の頭辺り、また手術が必要だと言われた。
今年の三月に腫瘍を切除する手術を経験して、一週間近くの入院もした。
中学生の時以来の手術で、不安だらけの一週間だった。

それを乗り越え、やっと普段通りの生活に戻れたと思ったら、次回予告された。
しかも今度は、人工心肺を使った開胸手術。
手術時間も入院期間も、前回より大幅に長くなるらしい。
もうなんだか、不安と恐怖しかない。

まあ、こんなのをすでに体験してる人からしたら、何を怯える必要がある?って話かもしれないけど、それはたぶん、自分もこの手術が終わって、落ち着いた頃にこそ言えるセリフなんだと思う。
その時が待ち遠しい。

胸を切り開くとか、自分の心臓を一時止めるとか、医療の世界では当たり前に行われていることだとしても、そんなのを経験したことのない一介のサラリーマンにとっては、死の儀式にも似た恐ろしさを感じてる。
いや、もちろん、自分の命を守るための有り難い処置だとは分かっているが。

ただただ、不安を吐露してしまった。
きっと、これから家庭や職場でも、安心出来る情報を求めて不安を吐き出し続けるのだろう。
不安に苛まれて昨日のお題もスルーしてしまったくらいだし。
とはいえ、手術まであと半年もあるってのに、今からネガティブに染まるのは良くないな。

終わりにしよう。
ここに思いを吐き出せたから、もうあとはその日が来るまで、楽しく過ごすことに傾倒しよう。
家族や職場の仲間にも協力してもらって、手と手を取り合って、運命を受け入れて、その日よりももっと未来に向かって生きるために。

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