Ryu

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3/1/2024, 2:47:56 PM

足るを知る。

世界にはモノがあふれている。
中でも、日本の品揃えはヤバすぎないか。
カップラーメンひとつとっても、種類が多すぎて選べない。
悩んでしまう。…そんなにいる?
中には、こんなカップラーメン誰が食う?みたいなんもあって、遊び半分で作ってんのか?と勘ぐってしまう。
個人的には、カップヌードルがあれば十分だけどな。
でも、シーフードが好き。

都庁にプロジェクションマッピング。
ピカピカさせて映像を見せるだけで総じて18億円かかるそーだ。
下手な映画よりコストがかかってる。
雷もオーロラも無料だぞ。
都内にはたくさんのホームレスの人とか、生活困窮者がいるのに。
人が生きることが第一優先だよな。
鑑賞料取って、それを財政に回せばいい。

だけど、人は欲望の生き物だから、
いろんな種類のカップラーメンも食べたいし、
綺麗なプロジェクションマッピングだって見たい。
食べたことのない珍しいラーメンがあれば食べてみたくなるし、壮大な光のShowが無料なんて願ってもない。
素晴らしい世の中だけど、歯止めが効かなくなりそーで、ちょっと不安。

老子は言った。足るを知る。
そんなにたくさんの種類のラーメンがなくたって、デッカイ建物をスクリーン扱いしなくたって、私達は幸せに生きていける。
でも、娯楽がいろいろあればあるほど、その幸せは増幅されるだろう。
人間の欲望は尽きることがないから、ずっと何かが足りないと錯覚してしまうのだろう。

だからつまり、無理や無駄や無茶がなければいいのかな。
全員が、とはいかずとも、たくさんの人がそれを楽しめるのなら、それは決して無駄じゃない。
日本中が停電になるほどの無理な電力供給はせずに、
コーラ味のラーメンなんて無茶なレシピは考えずに。
欲望のままに生きてちゃ、人間だって単なる獣だからね。

ただ、あれ…居酒屋の残飯処理はちょっとな。
…いや、居酒屋が悪いんじゃなくて、食えもしないのに次々と注文する奴ら。
海賊かっての。食べ残して貴重な食料を無駄にする。
足るを知れ。一品二品で十分なはずだ。
いや、何品頼もうと勝手だが、頼んだからには全部食え。食えるだけ頼め。

まあ、たまには酔っぱらって細かいこと考えないで、自分の好きなもん頼んで失敗することもあるか。
だけどせめて失敗した時には、世界には満足に食べられない人達がたくさんいることを、ほんの少しでも思い出して欲しい。
ダイエットの励みにも…なるかもよ?

2/29/2024, 2:22:12 PM

列車に乗って 遠くの街へ
現実からの逃避行
君は今 物憂げな空の下
小さな命を燃やしてここにいる

Love you 太陽のようなあなたと
0からやり直すことが出来るなら
同情から始まる恋でもいい
枯葉に埋もれた 今日にさよならしたいから

あなたのお気に入りの歌
他の誰よりも上手く歌えるわ

10年後の私から手紙が届くなら
10回目のバレンタインをあなたとどう過ごしたか
知りたいけど 待って言わないで
伝えたい気持ちは 隠しておいて

この場所で誰もがみんな祝福の
花束を抱えてスマイル スマイル スマイル
誰にも言えないことがあるとすれば
時計の針は 戻したくてももう戻せないってこと

溢れる気持ちに嘘はないけど
Kissをするたびに不安になる
1000年先も変わらないものはなく
勿忘草でさえ いつかは枯れてしまう

ブランコに揺られるような旅路の果てに
あなたに届けたい I LOVE…今だけは…

2/28/2024, 2:16:38 PM

心配しないで、大丈夫だから。
あなた無しでも、やっていけるから。

夕暮れの電車。
中吊り広告に、来週までのイベント。
あなたと行くはずだった、海外アーティストの展覧会。
同じ作品が好きだと知って、運命を感じたもう遠い日。

あなたは遠くの街で、きっと彼女と上手くやれる。
こんなにも私から遠く離れたのは、気持ちを振り切るためだってちゃんと分かってる。
新しい彼女は、あの作品をどう思うの?
あなたの住む街では、この展覧会は見れないの?

きっと、出会えたことは幸運だった。
こんな傷跡を残したけれど、あの頃の私は幸せだった。
ありがとう。二十歳の誕生日を祝ってくれて。
ありがとう。私のワガママを聞いてくれて。

心配しないで、大丈夫だから。
あなた無しでも、やっていけるから。

鉄橋を渡る電車から、川の向こうに沈む夕日を見てる。
あなたの住む街でも、同じ夕日が空をオレンジ色に染めているのだろう。
私とあなたが好きだった、あの絵のように。

電車が向かう場所には、あなたはもういない。
でも、心配しないで。
私を待つあの人がいる。
もう一度やり直そうと言ってくれた、あの人がいるから。

遠くの街へ行ってしまったあなたも、どうか幸せでありますように。
あの展覧会が、あなたの住む街にも訪れますように。

2/27/2024, 10:15:41 PM

青空の下で、深呼吸。
これが私の現実逃避。
青い空も、自分の呼吸も現実だけど、日常、心はもっと窮屈な場所にいるから、これだけでなんか解放された気分になれる。

雨の日や曇りの日は、青空は望めないから音楽を聴く。
今いる世界線とはまったく別の場所へ連れ去ってくれるような音楽。
ポップでもシリアスでも、その時々の気持ちに寄り添ってくれる音楽が必ずあって、それを見つけ出すことも楽しい。

どう頑張っても、現実から逃げることは難しいのが現実。
だから、逃げるポーズを取るだけ。
たまにはツライことや嫌いなことに背を向けて、気分のイイ世界に浸ることは必要だ。
現実逃避の方法は人それぞれだと思うけど、そのためのツールはそこら中に転がってる。

今日も気持ちのイイ青空だ。
朝の電車の中で深呼吸。
現実は、詰め込まれた車内で身動きも取れないような状況だけど、心が弾む音楽を聴きながら、窓の外の青空に溶け込んでゆくような気分で、さあ、テキトーに仕事する心の準備を整えよう。

2/26/2024, 10:19:21 PM

君は今、閉じ込められている。
もうずっと暗闇の中、ほとんど身動きも取れず、
体を丸めた状態でロープに繋がれているようだ。
時折、暗闇の向こうから誰かの笑い声が聞こえてくる。
男と女の笑い声。
彼らが、君を閉じ込めたのだろうか。

本来なら憎むべき相手であるのに、
何故かその声に愛情を感じてしまう。
早くここから出して欲しい。
でも、君は心のどこかで、
このままでいられることも望んでいた。

気付けば、過去の記憶が一切無い。
自分はいったいどこから来たのか。
君の心に、次第に不安が広がってゆく。
ずっとここにいた方がいいのでは?
ここなら、お腹を空かすこともなく、
安心に包まれた液体の中にいるようだった。

ある日突然、暗闇に光が射し込み、
次の瞬間、眩い光に溢れた空間に放り出された。
白衣を着た、数人の男女が君を見下ろしている。
そして、聞き覚えのある二人の声。
優しげな笑顔で、君を見つめる二人の男女。

いつしか室内は君の泣き声に包まれていた。
産声を上げた君のへその緒が切られ…。
祝福された君は、いつかの不安などすっかり忘れて、
これから始まる新しい人生に、心震わせていた。

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