『ありがとう、ごめんね』
母様
いつも、ありがとうと
貴女と話せる時に
言えなくてごめん。
どうしても、
私の幸せを見つけて欲しいと
言ってくれた貴女の想いに
応えれた時に伝えたかったの。
でも、間に合わなかった。
どれだけ後悔しても
私の言葉は届かない場所に
貴女はいってしまった。
だから、
私の幸せを探す意味がなくなったと思ってた。
だけれど
そんな風に生きている私に
夢の中の貴女は、
悲しい顔をしていた。
ねえ、夢の中まで、
わたしに悲しい想いをさせないで
って言われているみたいだった。
ごめんね。
いつまでも心配かけたままで。
これからは、ちゃんと探すよ。
私の幸せを。
私の幸せが見つかった時、
言葉は届かなくとも
私の伝えられなかった
ありがとうを届けるから
だから、その時は
夢の中の貴女は
元気に笑っていた時の姿で居て欲しい。
『さよならは言わないで』
わたしの旅は今どの辺りまで
来ているのだろうか。
今まで出会った人
これから、出会う人
どんな想いに出会うかは未知数の旅
色んな出会いがあったけれど
未だに何かを
探している思いに駆られる
それが、何かが分かった時
わたしの旅は終えるのだろう
この世に産まれて
この世に生きて
皆んな、それぞれの何かを探している
人によって違う何かが
何処にあるのかを知る為に
人生とは一期一会なのだろう。
さよならは
そう言う意味では、
永遠に終わりを意味するように感じる。
だから、
どうかさよならとは
言わないで
いずれ、その日が来るまでは、、
『太陽の下で』
いつか、貴方が
太陽の下で
わたしに手を振って
笑ってくれている
そんな姿を想像すると
わたしは
泣きたくなる
貴方をどれだけ
思い出そうとも
一緒に思い出された
貴方への想いは
何処へも行けないままでいる
同じ目線で自由を
見ていたかった
振り向けば、
貴方が笑っている日常を
知りたかった
雨の日も晴れの日も
曇りの日も
同じ太陽の下を
貴方と生きていけたのなら
笑っていられたのかな
『落ちていく』
落ちていく
ひらひらと
落ちていく
ぽつぽつと
落ちていく
しんしんと
わたしの気持ちも
ゆっくりと居たい場所へ
落ちていけたら
どれだけ良いだろう
上がる事も
これ以上下がる事もなくて
ただ、ただ
貴方の隣に
心が落ちていけたのなら
わたしは
この世に産まれた事に
恐れは無くなるだろう
『キャンドル』
淡く小さな炎が
揺れいるのを見ていると
疲弊した気持ちが
少し和らいでいくようだ。
浮き沈みを繰り返しながら
揺れ続けている
わたしの心のような小さな灯火。
悲しい時や嬉しい時。
怖い時や楽しい時。
それらの思い出の中には
いつも小さな灯火が揺れていた。
心が疲弊して、暗闇が
わたしを取り込もうとしても
その灯火があるのなら、きっと大丈夫。
どれだけ小さくても
どれだけ揺れて消えそうになっても
その先にあるものを
きっと照らしてくれるものだって
わたしは信じている。