もしもタイムマシンがあったなら
安定運営までの道のりは長い。
決まり事を考えて、乗員選抜しなくてはいけない。
まず目的地に正確に着いたとどう連絡するか?
どうやって帰るか。マシンの擬装、目的地での行動。
SF映画みたいに認識阻害装置とか亜空間通信なんかない。知らない所で基地作って観察とか嫌だろう。される側は未開の住人扱いだし。
時間を越える際の特殊な波長を感知する。
レーダー追尾をかける。
高速移動しているのがわかる。
記録を見る。何が意味があるのか?しばし考える。過去に何があった場所かもデータとしてクロスチェックさせる事にする。AIもまだまだ指示が必要だ。
やがておぼろげではあるが、なぜ特殊波長がそこに現れるのかが見えてきた。
観光?災害やら古代遺跡などが特に多い。
何もない場所はこれから何かが予定されているのか?
未確認飛行物体か…未来から来るなら、研究しなくては。でも、災害か何かを止める事も可能かも。
タイムマシンを作る目的が変わった瞬間だった。
こうしてパラレルワールドも出来るのかもしれない。
意識こそが全てに繋がっているから。
今一番欲しいもの
お金がいい人
物がいい人
好きな人
健康がいい
心身共に健康なら多少の事はと思う。
簡単に甘言には乗らないし、働く事に否とは言わない。
どこか弱ってくると楽したがるから。
楽して手に入る物への対価はなんだろうといつも思う。
この世だけが因果応報ではないらしいが。
病院で何キロでした?と、聞かれて自分な堕情を思う。
言い訳を考えつつも言わなかった。結果としては自分が何もしていないからだ。こいつ、治すつもりあるのか?
と、表情には出さないが思っているな。
あっ!強い意志と貫く気持ちか?本当は。
いやいや、健康な心は堕情はいけないって言うね。
五体満足で生まれたら、多少の事はって…
結局、何に満足するかで決まるんだろうな。
目的と手段が混ざっている段階ではまだまだ理想には近づけない。まずは痩せないと。
私の名前
個体識別コード(感情移入しやすい)
誰かにとっての仕訳用
同姓同名がいたら、複雑な気分になる
姓は変える事ができる(簡単な方法は結婚)最近は変えたくない人も多い。仕事がやりにくいとか、最初だけの時もある。初めて会う人はわからない。知らない。
そのうち、マイナンバーが名前になって、キラキラネームも古風な名前も表記しなくなったら、どういう事になるのだろうか?
熨しの名入れもなくなり、家の概念もなくなるか?
赤ちゃんの名前で揉めたりしないか。
あ!数字占いでの吉祥数とか、こだわるのだろうか。
ゾロ目ちゃんとかあだ名されたりして。
まぁ、その頃は身体にバーコード刷られてるかもしれない。でも、何番ちゃんって呼ばれるのか。
今、病院で何番の方って呼ばれるのって、個人情報保護だというが医者も看護師も診察室の中でも、間違い防止の為にしか名前言わない。こちらもセンセイって言うから同じか。まぁ、公的な所はそんな感じだな。
名前を連呼するのはセールストークがある時か、何か攻めようとしている時?
家族でも名前呼ばない事多いかも。昔は名前覚えてなくて子供や甥姪の名前全部呼んで、どれだ?みたいな顔してたな。じいちゃんとかおじさん。で、ニヤってしてた。みんな覚えているって意味もあった?
ここで名前出てこないと結構ショックだったけど。
自分だけの特別な名前だと思うと名付けた思いも教えて欲しいな。
私だけ
何故か孤独だと思った。
『私だけ』他に誰もいないか、排除だ。
自覚のない孤独感は不安を増すか、自分を特別な者とするのか。
まぁ、裸で何も持たず死んで行くのだから、皆、生まれながら、『私だけ』なのかもしれない。
では、何故生まれる?様々な『私だけ』が。
世の為人の為と身をけずるような人は何を感じているのだろうか?どうにも出来ない事をどうにかしたいという何か使命感があるのだろうか。私だけしか出来ないから?そうは見えない。孤独は感じているかもしれない。
私だけ が、持っている知識や技術を活かしてとか。その行き詰まりに苦しむのか。それは孤独かもしれない。
偉業を成したと言われるのは遠い将来かもしれない。
『私だけ』が満足しているのか。
基準が違うのかもしれない。だから様々な『私だけ』が現れる。そして、周りと自分の基準が違うから『私だけ』になるのかも。
信念が必要?自分のエネルギーの配分変えるには強烈な『私だけ』が必要かも。食べた分回せないかな?
遠い日の記憶
何を見ているの?
柔らかな声はとても落ち着く。視線を声の方へ動かしながら腕を伸ばし指先は先ほどまでの視線の先へ向ける。
昔、あの海の向こうにいたような気がするから、どんな所だったかなと考えてた。
それを聞いて興味が湧いたのか、そちらをジーッと見ている。
水平線しか見えない。海の向こうって外国?
やや不満げにこちらへ視線を戻す。
外国?あぁ、そうかもしれないけど…。
けど?何それ?そんなに曖昧なんだから、小さい頃?
心地よい風が吹き、会話が少し途絶える。
ずっとここで立ったままこうやっているつもり?
喉乾いたし、立ったままで疲れるから行こう?
心地よい声だけど少し不安そうな感じがする。うなづくと手を繋ぎ、引っ張り少し先に見えるカフェへ行く。
アイスコーヒーとフルーツパフェを頼むとテラス席から海の方を見る。
また見てる!
え?ごめん。
パフェに乗っている桃を口に入れると嬉しそうに頬を緩ませる。
美味しい!やっぱり桃サイコー!
そしてスプーンをブラブラさせる。
気になるなら行けばいいじゃない?待っているから。海の向こうの外国に。
真面目な顔で見つめてくる。クリームついてるが。
行かない。いや、行けない。もうそこはないから。待たせる事もない。ほら、クリームついているから。
慌ててナプキンで口の端を拭っているが、すぐにまっすぐにこちらを見てくる。
教えて欲しい。どんな所だったのか。国がなくなるなんて考えられない。そんな哀しい記憶思い出したくない?
ちょっと、驚いた。そんな事言われるとは予想していなかった。鮮明によみがえる。遠い昔に海に沈んだ国が。