6/24/2024, 12:39:05 PM
溶けるくらいの甘い言葉を
耳から流し込むみたいに囁いて
あなたが
あたしに触れる
優しい指先は
奥まで暴いて
溺れていく
にじむ視界
ぬくもりは確かなのに
未来が 少しも見えない
【1年後】なんて
あたしたちにあるんだろうか
6/23/2024, 1:18:13 PM
小さな靴の
かかとを踏んで
動くぼくの影に
カエルが飛び跳ねる
夕立のあと
門限を過ぎた
明るい帰り道
ぼくを呼ぶ
声が聞こえる
【子供の頃は】
6/22/2024, 1:53:29 PM
ミニひまわりが揺れて
咲いた笑顔を思い出す
音立てたグラスの氷に
冷やされたはずの唇も
重ねた一瞬で君の体温に溶けた
あの日はもう
セピアの向こう側
銀色のタンブラーは
汗をかかないし
氷も音を立てたりしない
過ぎていくのは
君がいない日々
【日常】
6/21/2024, 10:09:05 AM
ブラウンの瞳
小麦色の肌
深緑色の浴衣
白いシャツ
藍色のデニム
グレーのサンダル
並んで見た夢色の空も
離れて見た藍色の空も
ぜんぶが君色
あたしの好きな色
【好きな色】
6/20/2024, 10:43:56 AM
文字にしたら何でもないようなことが
記憶の中では
きらきら光る
思い出すのは
青く透ける春
【あなたがいたから】