カイナミ

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1/9/2026, 2:49:44 PM

「【月が綺麗ですね】」
どこかで聞いたことがある、昔の文豪が言った愛の言葉だったはず
たしかに今日は晴れてて、窓からは月が綺麗に見える
「それって満月の時とかに言うやつじゃないかしら?今日の月は本当に綺麗ですが」
そう言って、私は彼の方を見る
「知らないのかい?一説では三日月は【幸福】とかの意味があるんだよ」
「素直に好きだよって、言ってくれた方がずっと分かりますよ」
彼に向かって笑顔で、私はそう答えた
「俺はそんな器用じゃない」
それくらい察してくれよと照れる彼を見て、ほんのりと心が暖かくなる
「じゃあ、私はこう返しますね【このまま時が止まればいいのに】」
彼に伝わらなくってもいい、そのままの意味でも受け取って貰えたら、私はそれでいい
「君はいつも俺の上をいくな」

ただ貴方と一緒にいるこの幸せな時間が永遠に続くことを願ってます

三日月

1/7/2026, 11:16:15 AM

白い雪が綺麗でずっと見ていたい
幼い頃から私は雪が綺麗で窓を見てはわくわくしながら積もるのを楽しみになっていた
誰も歩いてない道を見つけては、そこを初めての足跡をつけたり、雪だるまを作って玄関の前に飾ったりした

大きくなった私は幼い頃の事を思い出しながら、誰も足をつけてない場所に足跡をつけて歩く

雪が降る、いつも以上に静かな街
それだけで何故か幼い心の私がわくわくする

私は雪が好き
雪の日の夜は明るく、昼のようで綺麗だった
私は今日も心を踊らせながら雪の日を楽しみに歩く

【雪】

12/27/2025, 3:15:30 AM

(寒いな)
マフラーをしながら、俺はそんな感想が出た
さっきまで降っていた雪で見慣れない街の景色に、俺はドキドキしながら街を歩く

いつもなら見知った街なはずなのに、街灯が照らし出した雪のせいか知らない街に来たみたいな気持ちになって散歩をした
雪の結晶のお陰なのか、キラキラ輝いて見える街の景色は、幻想的で今まで考えてたことすら忘れさせてくれた
(ずっと見ていたい)
雪があまり降らない地域で、初めて見た光景
俺はただこの景色を目に焼き付けていたい、そう思ってしまうほどに綺麗な雪だった


雪明かりの夜

12/16/2025, 4:46:10 PM

目が覚めるといつもなら俺より遅くに起きてくる、彼女が早起きしていた
「おはよ、早いね」
「おはよう、少し悪い夢を見て」
彼女が何故か泣きそうな不安そうな顔でこちらを見ていた
「悪い夢って、どうしたの?」
「貴方が別れると言って、消える夢で……」
そう呟くと彼女から堪えてた涙が溢れていた
「そんなの俺が言うわけないじゃん、大丈夫だから君のそばにいるから泣かないで」
安心させようと彼女のそばに行き、笑顔でそう言うと、彼女はもっと泣き出した
「夢から醒めて改めて思ったのです、私は一切彼女らしい事してないことに、それで貴方に飽きられたら、どうしようって、いつも私より早起きで朝ごはん作ってくれるし、ゴミ出しだって……」
「それは当たり前じゃん?」

「もう少ししたら、言おうかなって思ってたけど、ちょっと待ってて」
覚悟を決めた俺は、寝室に行き、ベッド脇にある棚から箱を取り出し、彼女のところに向かった

「夢で不安になるくらいなら、結婚しよ?」
ロマンチックじゃないプロポーズだけど、彼女が夢で不安にくらいなら、彼女の不安を取り除いてあげたい
「え??どうしたの??」
頭が真っ白になってる彼女の左手の薬指に指輪を通した
「う、嬉しい……けど、いつの間に?しかもサイズ合ってる!?」
また涙を流す彼女
「ずっと俺は考えてたよ?けど、タイミングが合わないから合う日を探してたんだ」
さっきまで夢で泣いてたくせに、今は俺が原因で泣いてる、愛おしい彼女を俺はきっとこれからも好きで愛すると誓うよ

「ねぇ、返事もらっていい?」
「え、えっと……よ、よろしくお願いします?」
キョトンとしてる愛おしい人を俺はこれからも守ろう

君が見た夢、これからは沢山の幸せな夢であってほしい。

(君が見た夢)

12/12/2025, 3:29:45 AM

「あれがテレビで、有名な星座だよ」
昔、どこかのお笑い芸人がネタで言ってた星座を指さし、笑顔で笑う君は、どこまでも無邪気だった
あの日、子どもだけで外に出て夜空を見てたのを、2人とも親に怒られたが、かけがえのない思い出になった

俺はどこか懐かしさを感じて夜空を見る
もうあの頃のような綺麗な星は見れない
「君にはあの時よりも綺麗にオリオンは見えてますか?」
そう問いても、答えは返ってこない

大人になった俺たちは、2人でキャンプに来てた
「夜空を見に行こう」と彼女から誘われたのに、さっきまで初めてのキャンプだからって、慣れないことをしたせいか彼女は先に寝ていた

「朝まで起きそうにありませんね」
そう肩を竦めて、テントに戻り、彼女に風邪をひかないように掛け布団をかけてあげて、俺は夜空を見上げながら、明日の朝、彼女が起きたら告白でもしようと決めたのだった

夜空を越えて

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