カイナミ

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目が覚めるといつもなら俺より遅くに起きてくる、彼女が早起きしていた
「おはよ、早いね」
「おはよう、少し悪い夢を見て」
彼女が何故か泣きそうな不安そうな顔でこちらを見ていた
「悪い夢って、どうしたの?」
「貴方が別れると言って、消える夢で……」
そう呟くと彼女から堪えてた涙が溢れていた
「そんなの俺が言うわけないじゃん、大丈夫だから君のそばにいるから泣かないで」
安心させようと彼女のそばに行き、笑顔でそう言うと、彼女はもっと泣き出した
「夢から醒めて改めて思ったのです、私は一切彼女らしい事してないことに、それで貴方に飽きられたら、どうしようって、いつも私より早起きで朝ごはん作ってくれるし、ゴミ出しだって……」
「それは当たり前じゃん?」

「もう少ししたら、言おうかなって思ってたけど、ちょっと待ってて」
覚悟を決めた俺は、寝室に行き、ベッド脇にある棚から箱を取り出し、彼女のところに向かった

「夢で不安になるくらいなら、結婚しよ?」
ロマンチックじゃないプロポーズだけど、彼女が夢で不安にくらいなら、彼女の不安を取り除いてあげたい
「え??どうしたの??」
頭が真っ白になってる彼女の左手の薬指に指輪を通した
「う、嬉しい……けど、いつの間に?しかもサイズ合ってる!?」
また涙を流す彼女
「ずっと俺は考えてたよ?けど、タイミングが合わないから合う日を探してたんだ」
さっきまで夢で泣いてたくせに、今は俺が原因で泣いてる、愛おしい彼女を俺はきっとこれからも好きで愛すると誓うよ

「ねぇ、返事もらっていい?」
「え、えっと……よ、よろしくお願いします?」
キョトンとしてる愛おしい人を俺はこれからも守ろう

君が見た夢、これからは沢山の幸せな夢であってほしい。

(君が見た夢)

12/16/2025, 4:46:10 PM