寒いし眠たい
洗濯を干さなきゃいけない
洗い物は溜まってる
スマホを持って1時間、スマホの中にもタスクが山積みで、やるべきことをやっていると時間が過ぎ、何を達成したのか目に見えてわかる成果がないことが虚しい
これまで、暗く寒い夜を進んできたように思う
だけど憂鬱は以前と比べればずっと軽い
なんだか今日は少しだけ空に光が見えたような気がする
自分は単純だから、凍える寒さの中にいる時こそ、だれかの一言に容易に温められてしまう
私の体温はいつだって他者によってもたらされた肯定に根付いている
ただ、本当はその根は自身から生やさねばならない
いつかは、と思う
等しく与えられる陽の光から、自然と根を張り、豊かな緑を紡いでいけるのなら、どんなにいいか
自らの力で根を生やせないことに嘆き、自分を罵倒する声は遠くから聞こえる
だけど、これは必ずしも自分が悪いわけでも怠けているわけでもない
私は少しずつ変わっていく
土を確認し、ゆっくりと柔らかく湿らせ、ここに根を張りたいと心から思える時がくると、静かに密かに信じている
成長過程の自分を、自己肯定できない自分もどうにか認めてあげたい
でも今はまだ、認められないでいる
今はただ、見つめている
今、わたしが何かを見失ったように虚無感に苛まれているのは、心から愛しく思える人と結婚して、一大イベントであったはずの恋人との時間が日常になり、これ以上自分を着飾る必要がなくなったので、本当に自分がどうありたいかを見出せなくなってしまったからだと思う
自分が何を好きでどう生きていきたいのかわからない
わかりやすいゴールや問題がないと、空虚な世界で息が詰まりそうになる
甘く香る花も、光を反射する緑も、綺麗に色づく木の葉も、全てを必要としなくなった秋の木は頼りなく、まるで霧の中に裸で放り出されたように自信なさげに立っている
どうしてわたしは、やっと手に入れた幸せさえも、湿っぽく重苦しく抱えてしまうのだろうか
乾いた風が頬を撫で、ひび割れそうな唇をさらに乾燥させる
足元からリズムよく音が聞こえるのだから、自分はきっと前に進んでいるのだろう
全てをこの季節のせいにしてぬくもりの中で夢を見るほどわたしは賢くなく、全てを誰かのせいにしてまた孤独な洞穴に逃げ込んでしまうほど愚かでもない
ただ、私はこの道を歩いていきたいと思ったのです
至極、腹を立てていたのだ。
真っ当な被害者として不幸話を延々と続け、決まりきった反応を求める彼女に。
いつも腹が立ってから、理由探しをする。似た形のものが選べるならまだいいが、頓珍漢なものを無理に押し込めて、そういうことにしてしまうこともある。
腹を立てて都合のいい理由を見つける自分を醜いなと蔑んだあとは、素直に怒ることすらもままならないんだと呆れ返る。
内に産まれた怒りはそのまま口に出しその場ですっきり解決できる人がいるそうだ。その効率的な感情処理を誰が教えてくれたって言うんだろう。いや、違うか。少なくともその人たちよりも私は余分に教わったのかもしれない。感情よりも状況に合わせることで大抵のことはうまくいくとか。我儘が言えずに育った人は、誰もがを納得させる理由がないと怒ることは許されないと信じている。もう誰の許可も必要ないのに。必死に自分で自分を納得させるだけの感情の理由を並べる。本当の理由だけを見つめるとまるで自分がちっぽけで幼く弱いものみたいに思えるから。
人の心はわからない。不幸話を語り続ける彼女も率直に怒りを出してさっぱりと笑う人にも、それなりの地獄があるのだろう。
人の苦しみを知るにはその人と同じ軌跡を辿ることでしかわかりようもない。
自分の感情ひとつに批判殺到大炎上、またその様を見たくもないのに俯瞰して眺める自分。
これも地獄と呼ぶことを誰かに許可して欲しい。