NoName

Open App

今、わたしが何かを見失ったように虚無感に苛まれているのは、心から愛しく思える人と結婚して、一大イベントであったはずの恋人との時間が日常になり、これ以上自分を着飾る必要がなくなったので、本当に自分がどうありたいかを見出せなくなってしまったからだと思う

自分が何を好きでどう生きていきたいのかわからない

わかりやすいゴールや問題がないと、空虚な世界で息が詰まりそうになる

甘く香る花も、光を反射する緑も、綺麗に色づく木の葉も、全てを必要としなくなった秋の木は頼りなく、まるで霧の中に裸で放り出されたように自信なさげに立っている

どうしてわたしは、やっと手に入れた幸せさえも、湿っぽく重苦しく抱えてしまうのだろうか

乾いた風が頬を撫で、ひび割れそうな唇をさらに乾燥させる

足元からリズムよく音が聞こえるのだから、自分はきっと前に進んでいるのだろう

全てをこの季節のせいにしてぬくもりの中で夢を見るほどわたしは賢くなく、全てを誰かのせいにしてまた孤独な洞穴に逃げ込んでしまうほど愚かでもない

ただ、私はこの道を歩いていきたいと思ったのです

11/25/2025, 11:23:13 AM