【10/12 どこまでも】
どこまで行っても、どこへ逃げても、
君が結局僕のもとへと帰ってくるように、
僕もまたいつも君のもとに戻ってしまう。
まるで見えない鎖か、運命の糸か、
君が君であるための因果なのか…。
僕が僕であるための所縁なのか…。
吸い寄せられる君とのその切れない絆に、
僕は満足をしながらも…でもね納得はしていないよ?
だって、僕だって他の人を愛してみたい。
相思相愛な幸せを感じでみたいのは普通だろう?
だから、今生はここまでにしようよ。
一度くらい君のいない人生を送らせてほしい。
どうせ来世も…どこまでも、僕らは一緒なのだから。
※遅くなりましたが、書きたかった…!
【未知の交差点】
君と僕が交わる場所があるとしなならば、そこはたぶん誰も知らない未知の交差点。だっで君も僕も、そもそも同じ時代(とき)を生きていないのだから、本来ならありえないことでしょう?
それでももしも君と僕が出会うことがあるのなら、それはきっと世界いの歪みか、世界の終わりか…。
ふふふ…勇者と魔王なんて、いつだってそんなものだよ。
いくら僕が君を愛したって、いくら君が僕を愛してくれたって、世界がそれを許さないのだから。
だから僕らは交わらないほうがいい。
誰も知らない未知の世界…すべてが終わる最期のときに、ようやく僕らは出会えるのだから、僕は静かにそのときを待つだけのことだよ。
そしてそれは、君もきっと同じだろう…?
【秋恋】
穏やかな春の恋を迎え、
激しく暑い夏の恋を知る。
秋の恋はただ静かに君を知り、
厳しい冬の恋を乗り越える糧とする。
【愛する、それ故に】
あなたを愛する、それ故に
わたしはあなた以外を愛せなくなった
【静寂の中心で】
静寂の中心で、ぽつりと佇む。
君はもういない。君の生はもうここにない。
―――君は、今世の全てを終えたから…。
此度もまたかすり傷ひとつ残らなかった。忌々しいほど滑らかで、規則正しい振動を重ねる。けれどそれでも君は無駄だと知っていて、また繰り返すのだろう。
…いいよ。君と違って私には永遠がある。また君を探すのは大変だけれど、なにすぐに見つけてみせるさ。
君は私にとって………なんだ?
うーん…退屈しのぎのひとつかな?
それでも君と過ごす時間はとても楽しいから、まあいいか。それこそ退屈なぞ無縁だよ。
―――ああ、また歯車が回り始めたね。
これで君もまた新たな生を受けるだろう。
…さて、それでは君を探しに行こうか。
ここは………静かすぎるから。