やりたいこと
Netflixを利用している。元々は、母親が韓国ドラマを見たいと言うので入った。2人利用できるので自分も使っている。大人の僕だけど、アニメをよく見ている。
もしできることなら、アニメの業界の人たちに直接あってこう言いたい。
もう僕は、異世界に行きたくありません、と。
何かって言うとみんな異世界に転生してるけど、もういいです、そういうのは。どれも同じ。いい加減なんとかならんかね、この流行り。
まあアニメは子供のためのものなのでしょうから、大人の僕が文句言うのもあれなんですけどね。
できれば1年に一つでいいから、シリアスな大人のアニメに出会いたい。全部を説明するような子供向けではなく、あれは何だったのだろうと、振り返って思いを馳せるような。そんな作品。
アニメ業界の方々、ひとつよろしくお願いします。
朝日の温もり
温もりを感じても、それは朝日の温もりで、あの人のではない、と思い出すいつもの朝。
いっそ雨ならと思うこともある。
こちらのことなど気にもかけず、太陽は熱で包もうとしてくる。お節介な太陽だ。
……ありがとな。
岐路
あの道を進んでいれば、と思うことが無いわけではない。けど、大切なのは今。昨日でもなく明日でもなく、今。今だけ。
子供の頃に、馬に乗れたらと思ったことがある。作られた道ではなく、野原のようなところを走ってみたいなと。あるいは浜辺かな。もともと、道が好きじゃないのかも。人の跡を辿ってるみたいで。足跡を探してばっかりいるようで。
人生を道に例えることはよくあるけど、いまいちピンとこない。
どちらかと言うと、空に例えたい。前も後ろも、右も左も自由。道が広いか狭いかなんて関係ない。もちろん分かれ道も無い。人や人生ってそういうものだと思っている。
雲よ、いいなあお前は。ただ今を生きていて。
世界の終わりに君と
映画タイタニックの沈没するときのシーン。
確か4、5人の弦楽器の演奏家たちが、沈みゆく甲板の上で演奏を始める。慌てふためく乗客たちにせめてもの救いを、ということなのだろう。そしてもちろん、自分たちにも……。死を覚悟しての演奏だ。
一方で、われ先にと緊急ボートに乗り込もうとする客もいる。タイタニック号は沈んでしまうが、生存者もいた。1514人が亡くなり、710人が助かった。710人という数は決して少ない数ではないだろう。
もし世界が終わるとしたら、自分はどちらの行動をとるだろう。僕はヘタレで、すぐ諦める性格だ。きっと演奏家とおんなじかな。
でももし、もしだけど、君が一緒だったなら、どんなに難しくても、生きる方に尽くしたい。君の手を繋いで足掻いてみたい。
君もそうだったら、と思う。
最悪
夜中の2時に目が覚めた。こうなるといつもどおり、しばらくは眠れそうもない。
思い切って車に乗って、静寂の道を走らせた。
街を抜けしばらく走らせると、目的地が見えた。高台にある小さな休憩所。運が悪いと、熱烈なカップルがいることがあるが、今夜は運が良いらしい。
ミネラルウォーターのペットボトルを手に、車を降りた。手すりの側まできて一口飲む。
街を見下ろす。独り占めの景色。いくつか灯りが見える。僕と同じように眠れないのだろうか。
空気もだいぶ暖かくなってきた。夏になったら、ここに来る回数も増えるだろう。
全てを忘れてぼんやり。でも家々の灯りが見えるから、完全な孤独ではない、という不思議な安堵感。心地良い。
しまった。
ギターを忘れた。思いっきり自由に弾けると思ったのに。最悪。